東芝テック(森 健一社長)とマイクロソフト(阿多親市社長)は、01年2月に締結した業務提携を強化することで合意した。
今回の提携強化により、東芝テックでは、次世代POSシステムのプラットフォームとして「Windows CE .NET」を採用する。これまで同社は、POSシステムのプラットフォームとして、「Windows XP Embedded」および自社開発OSを採用してきたが、安定した業務システムの構築、メンテナンスに対する信頼性、開発・サポート体制、総合的な開発コスト、長期的なパートナーシップなどを考慮した結果、次世代POSシステムとして、新たに「Windows CE .NET」ベースの製品開発を開始することにした。
これにともない、いままでに培ったPOSシステムのノウハウ、資産をWindowsベースに移行し、多様化する顧客ニーズに迅速に対応できるプラットフォームを実現する。
また、流通サービス業界向けシステムにおけるネットワークの進化にあわせ、SCMやロジスティックス分野のソリューションを.NETベースで構築することで、「バッチ処理主体のシステム連携」から「リアルタイムなデータ連携」を目指 し、流通サービス業界向けソリューションを強化していく。
その一環として、.NET上のアプリケーション開発を推進するミドルウェア「CrossMission」についても、.NET対応アプリケーション動作環境である「.NET Framework」次期バージョンに対応した「CrossMission Version2」を6月に出荷する予定。
一方、マイクロソフトでは、東芝テックと共同で、.NETベースの流通サービスシステムのソリューションを推進する担当チームを設置し、市場の啓蒙活動、ソリューション開発・発売に向けての技術支援、マーケティング支援を行い、流通サービスシステムのさらなる発展に注力していく。
今後、マイクロソフト コーポレーション(米国および欧州)と東芝テックの海外各拠点は、グローバルにこの取り組みを展開するため、引き続き協業体制を推進していく予定。
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