アドビシステムズ(石井幹社長)は、ウェブやXML、PDFに対応した電子書式の設計ツール「アドビフォームデザイナ5.0」、「アドビフォームクライアント5.0」、「アドビフォームサーバ5.0」の各日本語版の最新版を発表した。同デザイナと同クライアントは5月12日から、同サーバは6月10日から販売を始める。
これら3製品は、アドビシステムズが02年4月に買収したアクセリオ社が開発したソフトで、アドビシステムズの文書プロセス管理の中核となるもの。これまで「アドビアクセリオ」のブランドで販売してきたが、アドビシステムズ製品としての統一を図るため、製品の更新にあわせて名称変更をした。
販売は、NECソフトやキヤノンソフトウェア、大日本印刷、日立ソフトウェアエンジニアリングなどの代理店を経由して販売する。直販はしない。アドビシステムズの市川孝・マーケティング本部イーペーパーソリューション部長は、 「当社の専門部門が中心となり、販売パートナーのシステム構築を支援する『プロフェッショナル・サービス』を提供する」と話す。
「同デザイナ5.0日本語版」は、電子書式の開発ツールで、生成できる書式は、従来からのXML形式に加え、スクリプトを使ったPDF形式にも対応した。これにより、電子書式を配備したい利用者の用途や環境に応じて、ウェブやXML、PDFの形式から必要な形式を取捨選択できるようになった。
「同クライアント5.0日本語版」は、同デザイナで生成したXMLベースの電子書式をクライアント端末上で表示するためのソフト。「同サーバー5.0日本語版」は、同デザイナで生成したXMLベースの電子書式を、受信者側の端末を自動判別し、それぞれの端末に最適なHTML形式やPDF形式に変換して配信するソフト。
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