ソフトバンクBB(SBB、孫正義社長)は、競合するADSLサービス会社のイー・アクセス(千本倖生・代表取締役CEO)の小畑至弘・取締役CTOに対し起こしていた損害賠償請求訴訟の取り下げを4月21日付で東京地裁に申請したことを明らかにした。
これに対し、イー・アクセス側は22日、東京都内で記者会見を開き、訴えの取り下げの同意書を同地裁に提出したと発表。イー・アクセス側は「当方の主張をソフトバンクBBが認めたに等しく、実質的な完全勝訴だ」とコメントした。
同訴訟は、ADSLの新サービスを巡り、小畑氏が「(ソフトバンクBBが採用するADSL規格の)Annex Aは、収容距離が2km以上になると著しく転送速度が落ちる」と発言したことに対し、ソフトバンクBB側が昨年8月、「当社の技術に欠陥があるかのような虚偽の情報を流した」として、3億円の損害賠償請求を起こしていた。
イー・アクセスによると、4月初旬に急きょソフトバンクBBの代理人から和解の申し入れがあったが、いったん小畑氏はこの和解案を拒否。しかし、21日になり、ソフトバンクBB代理人事務所と裁判所から、訴え取り下げの連絡が入ったという。
ソフトバンクBBは取り下げ理由について、「当社の12メガビットサービスへの事実上の誤解がなくなったと判断した」としている。同訴訟は小畑氏の同意書提出により終結した。
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