NTTドコモ、ハンドヘルドPC「シグマリオン」の新モデル

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年04月23日 10時35分

 NTTドコモは4月22日、定額制データ通信サービス「@FreeD」に対応したハンドヘルドPC「sigmarion(シグマリオン)III」を開発したことを発表した。

 「シグマリオンIII」は、「従来のシグマリオンシリーズの携帯性に優れたサイズと重量、タッチタイピング可能なキーボード、ふたの開閉に連動し瞬時に起動・終了が可能、長い電池持続時間、手頃な価格などの良さを継承しながら、アプリケーション部分の強化を図ることでノートパソコンのメリットを取り入れた新しいモバイル端末というコンセプト」(NTTドコモ MMターミナル開発部・入鹿山剛堂課長)の新モデル。

 従来のシグマリオンシリーズでは難しかった、メールについた添付ファイルの確認、インターネットブラウジングなどを実現した。

 コンシューマ製品としては初めて「ウィンドウズCE .NET Version4.1」を採用し、CPUには「インテル PXA255 400MHz」を搭載、本体メモリは前バージョン「シグマリオンII」の32MBに対し64MBに増強。Type2 CFスロット、SDカード スロット、USBポートはホストとクライアント両方を搭載している。

 サイズは幅180mm、奥行き117mm、高さ21mmで、重量は455g。非通信時の使用可能時間は4.5時間から8時間で、オプションの大容量リチウムイオン充電池を使用した場合は16時間となる。NTTドコモの「@FreeD」に対応したPHSを始め、FOMA、携帯電話からも通信が可能となっている。

 本体には、「シグマリオンII」に比べ2.5倍の情報量を可能とする800×480ドットのワイドVGAの高精細画面を採用し、6万5536色の半透過型液晶を採用したことで、屋外などの直射日光下でも写真や動画を鮮やかに表示することができる。

 世界で初めてピクセルブラウザを搭載し、PDFデータ、パワーポイント、ワード、エクセルなどのデータの表示を可能にした。ペンによる操作で画面の拡大、縮小、表示位置の変更などを自由に行うことができるため、出先から添付ファイルの中身を確認することができる。

 ワープロについては、ワードパッドを利用し、その他予定表、アドレス帳などの利用も可能で、モバイルカスタムから壁紙、アプリケーションなどのコンテンツをダウンロードして、搭載されているアプリケーションに加えてさらにアプリケーションを追加していくことも可能となる。

 価格はオープンプライスだが、「PDAは6万円を超える価格になると、売れ行きが鈍ることから5万円台の価格としたい」(入鹿山課長)方針で、発売時期は「早くとも5月下旬」となる。

NTTドコモ

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