米新興企業、社員の交友関係を利用した販促ソフトウェアを開発

 「見込み客が自分の同僚のテニス相手やご近所の人だったら話もはずむのに・・・」と考えたことはないだろうか?この秋、社員の交友関係を利用した販促ソフトウェアが登場する。

 このソフトウェアをリリースするのは、新興企業の米Spoke Software。同社は最近、ベンチャーキャピタルから500万ドルの資金を調達した。昨年7月の設立以来、同社が獲得した資金は920万ドルに及ぶ。主な出資元は米US Venture Partners、米Sierra Ventures、米Partech Internationalなどだ。

 Spokeがこの秋に出荷を予定しているソフトウェアは、セールスマンの生産性を高めるために開発したもの。すでに、米Siebel SystemsやドイツのSAPなどの大手企業と、販売について提携しているという。

 Spokeの共同設立者のChris Tollesは、「膨大な社会的資産が、まだビジネスで十分に活用されていない」と語る。

 「Spokeのソフトウェアは顧客との関係を見いだすもので、セールスマンが販売時に手軽に利用できる。注目すべき特徴は、ユーザーがデータ入力作業にほとんど手間をかけることなく、交友関係に関する詳細情報を引き出せることだ」(Tolles)

 Tollesによれば、「同ソフトウェアでは、自身の交友関係を明かさないように設定することもできるため、社員のプライバシーは保護される」という。また、社員が自身の交友関係の情報を管理できる機能も備えているが、これらの技術の詳細な動作内容については、「秋のリリースまで明かさない」(Spoke)。

 しかし、「人事部長の息子と、見込み顧客企業の管理職の息子が同じサッカーチーム」という情報が本当に役立つものだろうか?「もちろんだ」とTollesは言う。「顧客とのセールストークの前に、知り合いの同僚の名前をふと漏らす。こうしたことが売り上げの増加と販売サイクルの短縮につながる」(Tolles)

 顧客関係を管理するCRMソフトウェアは過去2年間、需要が低下している。しかし、Tollesは、「Fortune 500企業のうち5社が、すでにSpokeのソフトウェアを試用している。同ソフトウェアの特許も出願中だ」と述べ、楽観的な見方を示している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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