Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月16日、Intelの64ビットプロセッサItaniumを搭載したサーバに関して、新たなベンチマーク結果を発表した。Advanced Micro Devices(AMD)が競合製品となるOpteronプロセッサをリリースする日まで1週間足らずとなったこの時期、HPは先行してItanium導入のメリットを訴える作戦に出た。
HPが発表したベンチマーク結果は、今年後半にリリース予定のItanium 2 6M(開発コード名Madison)の性能を検査したもの。Itaniumファミリーの3代目となるItanium 2 6Mだが、スピードテストの結果が明らかになるのは今回が初めてだ。結果は、現在のItanium 2(開発コード名McKinley)の性能を30〜50%上回ったという。
「全体的にみて、約50%の性能向上が期待できる」(HPのビジネス・クリティカル・システム部門プロダクト・マーケティング・マネージャー、John Miller)
HPはベンチマーク結果の発表と同時に、ソフトウェア企業によるItanium対応状況についても明らかにした。現在はOracleやBEA SystemsなどのベンダーがItanium対応ソフトウェアを開発している。またMicrosoftは4月24日に、Itaniumに完全対応したサーバソフトウェアWindows Server 2003をリリースする。さらに「米Rogue Wave、米SeeBeyond、米Computer Associates、米Tibco、アイルランドのIona、米ParaSoftなどが対応アプリケーションをリリース済みだ」(HP)という。
HPエンタープライズソリューション部門エグゼクティブディレクターのGina Cassinelliは「現在、Itaniumに対応するアプリケーションは約300種類。今年末までには1000種類に達するだろう」と語る。
Itaniumの導入や開発で先陣を切ってきたHPは、自社のハイエンドサーバ製品にItaniumを搭載している。2003年末までに、64プロセッサのSuperdomeサーバに採用したいと考えている。ちなみに、ItaniumのライバルとなるOpteronは、ローエンド/ミッドレンジサーバ向けとなる見込み。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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