エヌジェーケー(NJK、谷村直志社長)とSRA(鹿島 亨社長)は4月10日、Linux市場におけるビジネスアプリケーション分野の拡大に向け、データ活用ツール「DataNature/E」および「DBアクセス機能」のLinux版を共同開発することを発表した。
「DataNature/E」は、NJKが独自に開発したBUI(ボタン・ユーザー・インターフェイス)技術によって、CRMやSFA、ERPなどの基幹系システムに蓄積されているデータの抽出から、加工、定型のアウトプット出力まで一連の処理を自動的に提供できる意思決定支援ビジネス・インテリジェンス・ツール。
「DBアクセス機能」は、SQLなどの専門知識がなくても、Oracle、DB2、PostgreSQL(オープンソース)のRDBからデータを抽出できるミドルウェア。RDBデータの抽出から出力までの一連の処理を自動実行する機能を装備しているため、 エンドユーザーは、RDBを意識せずに利用することができる。
今回の協業によって、両社は企業向けビジネスサーバーOSとして信頼性の高いLinuxをベースとした製品の提供が可能になる。SRAでは、早くからオープンソースのソフトウェアを利用したシステム構築、インテグレーション、サポートを手掛けてきた実績とノウハウ生かし、Linuxシステムの採用を検討する多くの企業を対象に積極的に提案していく方針。
一方、NJKでは、戦略的プラットフォームとしてのLinuxの位置付けを強化し、広くオープンソースビジネスを展開していく考え。また、技術ノウハウやサポートが充実しているSRAと共同で、「Web連携」のオプション機能もLinuxに移植していく計画。
両社は、今後もLinux市場において、コストパフォーマンスが高くユーザーの操作性に優れた商品を共同で提供し、さらなる市場拡大を目指す。
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