クリーク・アンド・リバー社とデザインエクスチェンジは、3月26日開催の それぞれの取締役会において、12月をめどに対等合併することを前提に、早期 統合に向けて、株式交換によりクリーク・アンド・リバー社がデザインエクス チェンジを完全子会社とすることを決議し、株式交換覚書を締結したことを発 表した。
クリーク・アンド・リバー社はクリエイター・エージェンシーとして「クリ エイターの生涯価値の向上」と「クリエイティブ業界の制作効率の改善」を2大ミッションに、さままざなサービスの具現化に取り組んでいる。現在、エン トリークリエイターは2万人を超え、エントリープロダクションは800社に達し ている。
一方、デザインエクスチェンジは、デザインコンテンツを必要とする人々と 提供する人々の間で、公平で迅速な取引が実現できる「デザインエクスチェン ジ(デザインの取引所)」の構築を目指して、「DEX-WEB」を運営するデザイ ンエクスチェンジ事業、デザインコンテンツの制作・流通・販売を行うデクス 事業、内装デザインの受託・商品化を進めるデクスキューブ事業を展開してい る。
すでに2社は、01年4月に資本業務提携を行っており、日本最大級のコンテン ツの流通市場と著作権管理システムを構築し、クリエイティブ業界を支援する 標準基盤の創造を目指してきたが、「デジタル化とネットワークの急速な進歩、 普及によって、高速かつ安価なインターネット基盤の整備が進み、近い将来、 世界的なブロードバンド化への急速な移行や放送と通信の融合による膨大な量 のコンテンツの制作・流通が予想される」ことから、今回、両社のもつ事業基 盤を統合のうえ整備することを決めた。重複する開発および投資負担の軽減を 図り、効率的な事業運営によって成長速度を加速していく考え。
両社では、今回の統合によって、コンテンツの制作・流通の標準的基盤を提 供し、クリエイティブ・マネジメントからコンテンツ・マネジメントさらには ライツ・マネジメントまで、クリエイティブ領域におけるトータル・マネジメ ント・サービスを充実させるとともに、日本だけでなく世界のクリエイティブ 分野に事業基盤を確立し、さらなる業容の拡大と株主価値の増大を目指してい く方針。
なお、株式交換期日は7月1日を予定しており、株式交換比率は、クリーク・ アンド・リバー社が1、デザインエクスチェンジが1.2。デザインエクスチェン ジは、6月下旬に東京証券取引所マザーズの上場を廃止になる予定。
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