Webサービス管理ソフトウェア市場への進出を狙う企業が増えている。その1社である新興企業の米Actionalは米国時間3月17日、製品ラインの強化と米Microsoftとの提携を発表し、競合他社に一歩水をあける格好となった。
Webサービスは、異種コンピューティングシステムのあいだで情報共有を容易にするための規格や開発技術を指す包括的な用語だ。これまでWebサービス関連市場は、Webサービスアプリケーション向けのソフトウェアや開発ツールが売上高の大部分を創出してきた。
ところがWebサービスソフトウェアの最近の傾向は、法人ネットワークにすでに導入されているアプリケーションの管理にターゲットを絞っていることにある。企業は通常、自社アプリケーションのパフォーマンスを監視するために、システム管理ソフトウェアを利用することが多い。しかしWebサービスを導入すると、大規模なアプリケーションを細分化して柔軟性が向上する一方で、管理はますます複雑化する。注目を集めているWebサービス管理ソフトウェアは、ネットワーク管理者がWebサービスを利用しながら、前もって定義した基準でアプリケーションを確実に運営することを支援する。
Actionalが今回発表したActional Looking Glassも、ネットワーク管理者がWebサービスアプリケーションのパフォーマンスを監視するためのツール。アプリケーションの反応時間の統計を生成するため、管理者が全体のパフォーマンスを向上させるのに役立つ。同社は、パフォーマンスの追跡とその追跡データを中央管理コンソールにフィードバックする、いわゆるエージェントソフトウェアもあわせて発表した。
またActionalとMicrosoftは提携の一環として、ActionalのWebサービス管理製品をMicrosoftの.Netアプリケーション開発ツールとOSを組み合わせ、共同で販売する。
なお、管理製品で多数の顧客を抱える米Hewlett-Packard(HP)も、Webサービス市場に積極的な進出を図っている。HPは今月、Webサービスアプリケーション管理の強化を含む「Adaptive Infrastructure」戦略を発表する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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