ベリタスソフトウェアは、1月27日付で社長に就任した木村裕之氏の方針説明会を開催した。
木村社長は、前職はサン・マイクロシステムズの常務として、インダストリー営業を担当していた。今回、ベリタスソフトウェア社長に就任したが、「前職時代のお客様に挨拶をしにいったところ、ほとんどの企業のところにベリタス製品が導入されているにもかかわらず、そのこと自体を知らないお客様がほとんどだった。しかし、ストレージ市場自身は拡大傾向にあり、大きなビジネスチャンスをもった会社に入ることができたと思っている」という。
こうした実状を受け、日本法人の方針としては、(1)ベリタスソフトウェアの日本市場へのコミットメント、(2)国内のストレージソフトウェア市場を活性化、(3)日本市場に根づいた企業とする、(4)「製品戦略」と「営業支援戦略」の2本の柱の確立――という4点を注力ポイントとしてあげている。
「当社の最大の強みは、マルチベンダー体制で、どのOS、ハード、アプリケーションベンダーとも連携していくことができること。メインフレームをオープンシステムに進めていくなかで、マルチベンダー環境において、どうデータをマネージしていくのかという課題にぶつかっている。それを解決する手だてを提供できるのが当社であり、データマネージメントを行うことで、大きなメリットがあることをアピールしていきたい。さらに、ストレージにまつわるトータルソリューションを提供していくことができるのがベリタスであり、それをアピールしていきたい」(木村社長)
製品戦略としては、プラットフォームとして現在のウィンドウズ、ソラリスに加え、Linuxを今年第1四半期中に、AIXを第2四半期中に、HP-UXについても時期は未定であるものの投入を予定している。さらに、米本社との連携を強化することで、日本語版の製品を提供していく。
販売についても、間接販売は維持していくものの、これまで1次店中心だった支援策を2次店にまで拡大、さらに認定コンサルティング制度をスタートしたが、「これを拡大し、ストレージマネージメント技術者の数を増やしていきたい」としている。
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