調査会社の米Dell'Oro Groupの調査によれば、2002年のSAN用スイッチの世界売上高は9億5400万ドルで、前年と比べて15%増加した。同社によれば、2003年も成長が見込めるという。増収を牽引したのは、データ転送速度2Gビット/秒のファイバチャネル技術への移行だ。
「2003年の売上高は前年比12%増の11億ドルに達すると予想する。2002年に比べると若干減速するが、他のネットワーク製品分野と比較すると、好調だといえるだろう」(Dell'Oroのシニアアナリスト、Paul Baranello)
ストレージ業界は、従来のデータ転送速度1Gビット/秒から、新型の2Gビット/秒のファイバチャネル接続技術に完全に移行した。2Gビット/秒に対応したスイッチは、2002年第4四半期における売上高の95%以上を占めた。前年同期のその割合は20%に満たなかった。
SAN用スイッチ市場のメーカーの首位は、Brocade Communications Systemsが維持した。58%の市場シェアを獲得し、売上高は前年比19%増の5億5100万ドルに達した。
2位はMcDataで、売上高は同1%増の2億7900万ドル、市場シェアは29%。3位はInrange Technologiesで、売上高は同35%増加して5700万ドルとなった。
「Inrageが前年と比べて大幅に成長した要因は、2002年に最も成長著しかったハイエンドの2Gビット製品に焦点を合わせたためだ」(Baranello)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」