富士通は2月12日、カナダのコグノス社と提携し、富士通製ミドルウェアとコグノス社のビジネス・インテリジェンス(BI)ツールを統合した製品の開発、両社のチャネルを使った相互販売などを行っていくと発表した。
今回の提携は、昨年12月から話が進んでいたもので、すでに富士通のミドルウェア「Symfoware Navigator」と、コグノス社のツールである「Cognos PowerPlay」とを統合した新製品の開発がスタートしており、今年4月以降に製品化して発売する計画。
さらに、日本の富士通チャネルを活用してコグノス製品の販売を行っていくほか、コグノス社のワールドワイドチャネルを活用し両社が共同開発した新製品の販売なども行っていく計画で、今後3年間で4000サイト、250億円のビジネスを目標としている。
富士通では、今回の提携について、「ビジネス・インテリジェンスツールのトップベンダーであるコグノス社と提携することで、当社のミドルウェアの優位性拡大につながる」(富士通・棚倉由行ソフトウェア事業本部長)との見方を示している。
コグノス社側では、「両社は以前から協力関係にあったが、日本のトップベンダーである富士通の高信頼技術および総合力、そして当社のBI分野のグローバルリーダーとしてノウハウを結集することで、意味のあるグローバルアライアンスとなるだろう」(コグノス社 ジャック・トーマス副社長)としている。
コグノス日本法人の田上社長は、「日本市場も景気低迷などの外的要因、情報システムのデータ増大などの内的要因の影響で、ビジネス環境が大きく変化している。そのなかで、信頼性の高いシステム力、サービスをもつ富士通との提携は、ビジネスでの相乗効果が高くなっていくのではないか」と話している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ