沖電気工業は、企業向けIP電話の導入を支援するアウトソーシングサービスを開始したと2月7日、発表した。サービス名は「沖トータル・ネットワーク・サービス」。今後3年間で500億円の販売目標を立てている。
「システムのコンサルティング・設計・構築サービス、運用・保守に至るまで、ネットワーク維持に必要なサービスをトータルに実現する」(沖電気工業)。同サービスの特徴は、他社製品を含めた既存資産の買い取りサービスを提供する点。
構内電話交換機(PBX)による自営の電話システムは維持費などが高くつく。そのため最近ではIPセントレックスと呼ばれる、通信事業者が提供するPBXサービスが注目されている。しかしこのサービスは通信事業者の共通設備を使うため、企業の個別要求に柔軟に対応できない、既存システムを活用した運用が困難、企業情報漏洩の懸念、といった問題がある。
今回、沖電気が提供するアウトソーシングサービスでは、従来の企業自営システムとIPセントレックスサービス双方の問題を解決するという。
具体的には、他社製品を含めた既存資産を買い取ることで企業の固定資産やTCOを削減する。またIPセントレックスとは異なり、既存システムの機能継承や有効活用が可能になる。沖電気では「既存電話システムを廃棄せずに、戦略的アウトソーシングが可能となる」と説明する。
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