米Cisco Systemsは米国時間2月4日、2003会計年度第2四半期(2002年11月〜2003年1月期)の決算を発表した。企業のIT支出引き締めが続く時勢で、アナリストの予測をわずかに上回る1株当たり14セントの純利益を上げ、まずまずの業績となった。
売上高は47億ドルで、前年同期の48億ドルと比べて2.1%減少。純利益は9億9100万ドル(1株当たり14セント)で、前年同期の6億6000万ドル(1株当たり9セント)と比べて増加した。
米First Callの調査によると、アナリストらは1株当たりの純利益を約13セントと予測していた。
Ciscoの最高経営責任者(CEO)John Chambersは、「IT業界はこれまでに直面した中で恐らく最も厳しい状況にある。それにもかかわらず、同社はアナリストの予測をかろうじて上回ることができた」と述べた。また同氏は、IT業界をめぐる状況について次のようにコメントした。「世界的なCEOや政府指導者の立場から見ると、われわれは現在『show-me(疑い深い)』経済のもとにある。私が企業リーダーたちから聞いたことは、各社のビジネスが上向きになるにつれ、生産性に重点を置いて優先的に投資が行われるということだ」
なおChambersによると、2003会計年度第3四半期(2003年2月〜4月期)は売上高が第2四半期と同じか2〜3%の減少となる見通しだ。「各社は自社事業が上向きになるまでIT支出を待つだろう。第2四半期の方が第1四半期より出費を控えているCEOが多い」(同氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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