シャープは、1Mバイトと大容量のフラッシュ内蔵ICカードに最適なJava Card OSを開発したと1月22日に発表した。日本電信電話(NTT)から技術ライセンスを受けて開発したICカードをベースにした。
フラッシュ内蔵ICカードとはCPUを内蔵したICカード。一般的な小容量のICカードと異なり、複数のアプリケーションをあらかじめ書き込めるほか、カードを再発行することなく新たなサービスを追加できる。「例えばオフィスの入退室管理、レストランでの支払い、ポイントシステムでのポイント加算、パソコン上での個人認証など、さまざまなシーンのカードを1枚に集約できる」(シャープ)
同Java Card OSは、Java Card仕様のすべての暗号・認証機能をサポートしているため、高いセキュリティを確保できるという。同社では今後、セキュリティ市場に向けて幅広い事業展開を目指すとしている。また、大容量メモリー領域と接触/非接触両用カードの特長を活かしたマルチアプリケーション環境も積極的に提案していくという。
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