米Sun MicrosystemsがIdentity Server 6.0のリリースについて、米国時間1月12日に明らかにした。Identity Server 6.0では、複数のウェブサイトでシングルサインオン認証を簡素化するための標準仕様Libertyを利用する。
同社Sun ONEソフトウエア部門マーケティング・マネージャーのJohn Barcoによると、Identity Server 6.0は、当四半期中にSun製ハードウエアと組み合わせて利用可能にするという。
Libertyとは、ユーザー認証技術に関する業界団体Liberty Alliance Projectが、シングルサインオン認証を実現する標準仕様として策定を進めているもの。SAML(Security Assertion Markup Language)をベースとしている。シングルサインオン認証は、あるウェブサイトで登録したユーザーが、関連サイトで氏名やパスワードを再入力する必要なくログオンできる機能。
2002年7月にLibertyの初版がリリースされた直後、SunはIdentity Serverソフトウエアのテスト版を発表している。Barcoによると、オンラインバンキングなどで同テスト版が利用されているという。例えば、オンライン銀行で料金支払いや株取引などを行う際、従来は別々に認証を行う必要があったが、同技術を利用すると1度のサインオンで済む。
Identity Serverは、Solaris、Windows上で動作する。Barcoによると、2003年半ばにLinux対応版をリリースする予定だという。
Liberty Alliance Projectは2001年に、米Microsoftの認証サービス、Passportに対抗すべくSunを中心とした大手企業が発足。米AOL Time Warner、米United Airlines、米Fidelity Investments、英Vodafone、米Visaなどがサポートを表明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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