日本ビクターは1月13日、ビデオカメラ「Everio」シリーズに、3Dビデオカメラ「Everio GS-TD1」(TD1)と、ハイビジョンビデオカメラ「Everio GZ-HM990」(HM990)、「Everio GZ-HM890/880」(HM890/880)を発表した。いずれも、2010年12月に発表した新LSIを内蔵した画像処理エンジン「FALCONBRID」(ファルコンブリッド)を搭載する。
TD1は2眼レンズを一体化し、これ1台で3D映像を撮影できるビデオカメラだ。960×1080ピクセルのAVCHD形式で記録するサイドバイサイド方式に加え、左右2つのフルハイビジョン3D映像を同時圧縮できるという新LSIの特長をいかし、MP4 MVC形式の1920フルハイビジョン方式による3D記録ができる。
レンズにはF1.2のGTレンズを採用。裏面照射型の「高感度B.S.I. CMOSセンサー」も2つ内蔵し、立体感ある3D映像が撮影できるとしている。また本体には「光学5倍3Dズーム」を備え、3Dでのズーム撮影に対応。従来3D方式のズーム撮影は、右画像と左画像の位置合わせがむずかしいとされてきたが、TD1では独自のアルゴリズムを使用することで、高倍率3Dズームを実現したとしている。
撮影した映像は、対応の3DテレビとHDMI接続すれば3D映像を視聴ができる。また、本体には3.5型のタッチパネル式裸眼3D液晶モニタを備え、メガネ不要で3D映像を確認できる。
3D動画撮影のほか、AVCHD方式による2D動画、3D静止画撮影も可能だ。本体サイズは高さ64mm×幅102mm×奥行き186mmで、重量は590g。64Gバイトの内蔵メモリとSDカードスロットを装備する。発売は2月上旬を予定。店頭想定価格は20万円前後になる。
HM990とHM890/880はシンプルな形状と質感にこだわった新デザインのハイビジョンビデオカメラ。1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画と超解像技術による11メガ相当の静止画を撮影できる。
レンズとCMOSはTD1同様のF1.2 GTレンズとB.S.I. CMOSセンサを使用。最低照度2ルクスでの撮影に対応するとしている。
上位機となるHM990では、本体に「2D-3D変換再生」機能を内蔵し、2Dで撮影した映像を3D映像に変換して再生することが可能。対応の3DテレビにHDMI接続して3D映像を再生できるほか、3.5型の裸眼3D液晶でも確認できる。
HM990は、64Gバイトの内蔵メモリとSDカードスロットを装備。発売予定は2月中旬。店頭想定価格は13万円前後になる。
HM890/880は、64Gバイトの内蔵メモリを備えたHM890と、32Gバイトメモリを内蔵したHM880の2つを用意した。製品の違いはメモリ容量とボディカラーで、HM890がホライゾンゴールドとサンライトシルバー、HM880がムーンライトブラックとトワイライトレッドになる。
「2D-3D変換再生」機能は内蔵していないが、そのほかの仕様はHM990と同等になる。発売は2月上旬から。店頭想定価格はHM890が11万円前後、HM880が10万円前後になる。
3機種すべてがBluetooth無線技術に対応し、Android 2.1以降のスマートフォンと組み合わせることで、動画再生時にスマートフォン上に撮影位置を表示するほか、記録した動画から最大3分までの動画を切り出して、スマートフォンに転送できる「動画切り出し転送」機能などを備える。
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