マイクロソフトは10月29日、Microsoft Office for Mac 2011(Office for Mac 2011)の発売を記念し、発売イベント「Special Night」を開催した。
マイクロソフト執行役 ホーム&エンターテイメント事業本部リテールビジネス事業部長の五十嵐章氏は、「Special Nightは、恒例となったOffice for Mac発売の感謝祭みたいなもの。イベントのテーマでもある“Free the ideas”は、アイデアを解き放てといった意味になる。Office for Mac 2011は、思ったアイデアが自由に表現できるツールとして作られている」と挨拶した。
Office for Mac 2011は、27日に発売を開始したばかり。Windows版の移植ではなく、Macユーザーのために作られたもので、Windows版との互換性の向上、新たに導入した「Outlook for Mac」を特長とする。販売動向について、「通常は金曜日に発売するが、今回はワールドワイドの発売に合わせて水曜日にした。心配したが、全バージョン、これまでの初日の販売数を超えた。この調子でいくと週末が楽しみ。前回(Office for Mac 2008)も過去最高の出足と話したが、今回も胸を張って過去最高のスタートダッシュを決められたと報告できる」と笑顔を見せた。
また、好評な理由について、「サクサク動くと評価されている。そこが受け入れられてハッピー。起動時間のベンチマークは、前バージョンと比較して2倍以上、Excelのグラフ化は5倍、Wordのページめくりは7倍早いという結果が出ている。ネットの口コミも含め、年末商戦において、売り上げが増していくと思っている」と予測した。
マイクロソフトのMac製品関連の紹介サイト「Mactopia」で、コラム「Apple's Eye」を12年にわたり連載するITジャーナリストの林信行氏も登壇した。林氏は1987年からMacintosh SEとImageWriter、日本語に未対応のMicrosoft Word 3.0を使うなど、古くからのマイクロソフトアプリケーションユーザーでもある。
林氏は、最新版のOffice for Mac 2011を使った印象として、「動作が軽快になったことでOfficeが創造性を刺激し始めた。本当に軽快なので、次から次へと、もっと表現したくなる。クリエイティビティは楽しさや心地よさから生まれてくると思う。初めての心地よいOfficeソフト」と語った。
統合ソフト「Microsoft Office」は、1989年にMacintosh版が誕生。Windows版の発売は、その1年後だったことは意外と知られていない。さらにはかつてアップルが苦しかった時代、1997年マイクロソフトが1億5000万ドルの投資をしたこと、Mac用のOfficeソフトの開発を約束したことなど、これまでの時代背景についても触れ、アップルにとっても重要なソフトであると語った。
イベントは、一般から500名を招待し、アーティストであるChar、ZAZEN BOYS、HALCALIらによるスペシャルライブが行われた。さらに、11月20日発売予定のコントローラを必要としないXbox 360の新しいゲームシステム「Kinect」の体験コーナーも設置されていた。
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