パナソニックは9月28日、起動時間を最大で約半分に短縮し、15秒で起動できる「クイックブートマネージャ」を搭載したLet'snote「J9シリーズ」を10月15日より順次発売すると発表した。
J9シリーズは、16対9の10.1型ワイド液晶(1366×768ドット)を搭載したモバイルノートPCだ。小型ながらも標準電圧版のCPUを採用し、モバイル性とパワーを兼ね備えている。また、キーボードの角を丸くし、指の動きに配慮することで10%誤入力を低減する「リーフ型キーボード」を新たに搭載した。
上位モデルとなる「CF-J9L(ハイパフォーマンスモデル)」(市場想定価格:18万円前後)は、Core i5-460Mと128GバイトのSSDを装備。「CF-J9N(スタンダードモデル)」(同:12万円前後)にはCore i3-370Mと160GバイトのHDDが搭載されている。従来モデルの「R9」と比べて、HDDモデルのCF-J9Nは約1.2倍、SSDを搭載したCF-J9Lは約1.8倍高速化したという。
その他の主なスペックは共通で、2Gバイトメモリ(DDR3)、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、WiMAX機能、Windows 7 Home Premium 32ビット版など。
パナソニック ITプロダクツビジネスユニット テクノロジーセンター プロジェクトリーダーの星野央行氏は、「世界で初めてこのサイズに標準電圧版のCPUを搭載した。このサイズに(CPUを)入れるためにはどうしたらいいのか。メイン基板面積を小さくすることだった」と語り、メイン基板面積を前機種(R9)の76%にし、さらにファン周辺の風の流れを改善して風量を向上させたことなどを説明した。
また、頑丈性と機能性、機動力を兼ね備えた専用ジャケットも付属する。J9シリーズでは、これまでのLet'snoteの天板として採用してきた「ボンネット構造」をやめ、フラットにした代わりに、この専用ジャケットを装着することで76cm(底面)動作落下と天面全体での100kgf加圧振動に対応するタフ設計にした。専用ジャケットは、ハンドストラップを搭載しており、立ちながらでもPCが使える工夫をしたという。
パナソニック AVCネットワークス社 ITプロダクツビジネスユニット ビジネスユニット長の奥田茂雄氏は、「仕事でもプライベートでも妥協しない、本物のモバイル」と自信を見せる。
これまでのLet'snoteのユーザー層は、9割が男性だったという。高速CPUや起動時間の短縮などにより「すぐに使える」ことをアピールし、さらに着せ替え可能なジャケットなどにより、女性層も取り込みたい考えを示した。
標準付属のバッテリはスタンダードモデルが「バッテリーパック(S)」、ハイパフォーマンスモデルが「バッテリーパック(L)」となっており、重量はスタンダードモデルが約1185g(ジャケット非装着時で約970g)、ハイパフォーマンスモデルが約1205g(ジャケット非装着時で約990g)。
駆動時間は、スタンダードモデルで約7.5時間、ハイパフォーマンスモデルで約12時間となっている。なお、これら店頭販売モデル以外に、WiMAX+FOMA HIGH-SPEED対応を標準モデルにラインアップした法人向けモデルを11月8日に発売するほか、直販サイト限定の「マイレッツ倶楽部モデル」を11月8日に発売するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス