米McAfeeと米Wind Riverは2月18日、組込機器やモバイル端末などの非PC端末向けのセキュリティソリューションに関して、開発、販売、サポートを進めていく戦略的合意に至ったと発表した。両社は、増加するネットワーク対応端末や、これら端末が接続するネットワーク向けに設計された包括的な専用のセキュリティソリューションを共同開発していく。
原子炉制御やユーティリティグリッド、防衛通信システムなどといった組込機器におけるセキュリティ侵害は非常に深刻な影響をもたらし、Stuxnetのように現在の組込機器が組織的犯罪の標的となるなど、国家的問題につながりかねないという。
組込機器には既存のIT端末とは異なる技術要件があり、従来のセキュリティソリューションでは不十分であることから、両社は専用のセキュリティ、管理ソリューションを提供する。まずは「Wind River Linux」とMcAfee製品の間で統合を図り、Wind RiverのほかのOSや組込仮想化技術との統合を進めていくという。
新ソリューションの展開は、2011年内に段階的に進める。Wind Riverでは今後の製品にMcAfee製品を搭載することを予定しており、OEMメーカーはセキュアな端末をより容易に構築できるようになるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」