Amazon.comが米国時間12月6日、インターネットでの活動にドメインネームシステム(DNS)を必要とする企業向けに新しいサービスを発表した(残念ながら、どうにかしてインターネットでの公開を続けようと先週から奮闘しているWikiLeaksにとって役に立つサービスではなさそうだけれど)。
DNSは、人々が使いやすいドメイン名(例えばwww.flickr.comなど)を数字の並ぶインターネットプロトコル(IP)アドレス(例えば68.142.214.24など)と結び付ける技術だ。コンピュータやネットワーク機器がインターネット経由でデータを送信するためには、このIPアドレスが必要となる。DNSの機能は、人名から電話番号を探し出す電話帳と同じようなものだ。
Amazonは、「Amazon Route 53」と名付けたこのサービスを「Amazon Web Services(AWS)」の1つとして有料で提供する。Route 53を紹介するウェブサイトによれば、現在はベータ版だという。
Route 53には2つのDNS機能がある。1つは、ドメイン名に対応するIPアドレスのリストをインターネットのDNS電話帳で管理できる機能だ。このリストはDNS「レコード」と呼ばれている。もう1つは、電話の番号案内サービスのように、要求に応じて特定のドメイン名を対応するIPアドレスに変換する機能だ。このような要求は「クエリ」と呼ばれる。
このサービスはAWSの従量課金制に合わせた価格体系を採用し、ホストするゾーン(AmazonにあるDNSレコードのセット)ごとに1カ月あたり1ドルの費用がかかる。それに加え、1カ月あたり10億クエリまでは100万クエリごとに50セント、10億クエリを超えると100万クエリごとに25セントの費用が必要となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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