MySpaceは米国時間11月18日、MySpaceユーザーが実際に利用している他の場所からの最新情報の取得を可能にする契約を発表することで、ソーシャルメディアアクティビティが同社とは異なる方向へ移行したことをさらに認めた。その「他の場所」とは、Facebookだ。
MySpaceは、「Mashup with Facebook」を発表するためのメディア向けの「ウェビナー」を開催した。Mashup with Facebookとは基本的に、MySpaceユーザーに「Facebook Connect」の利用を可能にし、Facebook上で「Like」として指定した項目からの更新情報をMySpaceアカウントで取得できるようにするものである。MySpaceにとって、自社よりも規模の大きい競合企業であるFacebookの技術を利用するのは初めてのことではない。しかし、今回の動きは、米国におけるソーシャルネットワーク戦争の第1ラウンドが終了したことをはっきりと表す戦略を、最大規模で実現するものである。
MySpaceの新しい最高経営責任者(CEO)であるMike Jones氏は、今回の動きを説明するための電話会議を主催した。電話会議には、Facebookのパートナーシップおよびプラットフォームマーケティング担当バイスプレジデントを務めるDan Rose氏が同席し、MySpaceによる「Mashup」の利用について、Facebook Connectからのデータを利用し、そのソーシャルデータによってサイトをパーソナライズしようとする任意のウェブサイトと同様のものであると述べた。
Facebookの成長に伴って緩やかに失速したMySpaceは、有名人の最新情報やバンドの新曲など、エンターテインメント業界に関連するコンテンツが豊富な「ソーシャルエンターテインメント」サイトとしてイメージチェンジを図ることにより、Facebookと比較されることを避けようとしている。Facebookの多様な「Like」関連機能を追加することにより、MySpaceのユーザーインターフェースを好むMySpaceユーザーに対し、Facebookでおそらく既に管理済みであるデータを簡単に収集する方法を提供する。
MySpaceは、18日から同機能の順次提供を世界中の既存ユーザーに対して開始する。MySpaceの利用を再度開始するユーザーも、ログイン時にFacebookプロフィールをリンクするオプションを目にすることになる予定である。また同社は、Facebookの「Like」ボタンを利用して、MySpaceユーザーがMySpaceで見つけたものをFacebookネットワークに共有できるようにする予定であるとも述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス