ラネクシーは8月25日、米Cofio Softwareが開発したデータ保護および復元ソリューション「Cofio AIMstor」を9月から販売すると発表した。多様化した環境のデータ保護作業を一元化し、運用管理の効率向上を支援する。ラネクシーは今回の製品発売にあたり、Cofio Softwareの国内総販売代理店のノックスとリセラー契約を締結している。
ラネクシー代表取締役社長の二瓶孝二氏は、「Cofio AIMstorはデータ保護の製品として独創的なもので、単なるバックアップやリカバリ製品とは異なる。ストレージ管理製品の市場は大手向けを中心に拡大してきたが、2009年には経済原則の影響で停滞した。しかし、2010年には回復基調も見られ、事業活動に使われるデータ量の大幅増もあり、市場の拡大は期待できる」と述べている。初年度の売上げとして5000万〜6000万円を見込む。
Cofio AIMstorは、重複排除機能を標準装備し、スケジュール設定に準拠する通常のバックアップだけでなく、一定の間隔で履歴を自動作成するスナップショット、常に差分をバックアップして最新の状態を保存するCD0(継続データ保護)、ファイルバージョニング(ファイル版管理)などの機能を備えている。
サーバがクラッシュしたような緊急事態には、システム環境を丸ごと復元するベアメタルリストアを用いて復旧させる。また、リアルタイムレプリケーションにより、最新のデータを常に別のサーバーへ反映させておき、タイムラグなしでミラーサーバに切り替えて事業を継続させることも可能だという。
ワークフローユーザーインターフェースと呼ばれる、UIもCofio AIMstorの特徴の一つ。バックアップ処理の対象とその流れをアイコンにより視覚的に表示し、複雑なデータ保護ポリシーも、ホワイトボードに図を描くようにドラッグ&ドロップで簡単に設定することができる。また、設定した処理の流れを、画面上でシミュレートすることができ、実際にバックアップ処理をしなくても想定通りの結果を得られるか、即時確認することができる。
一方、企業内に分散するデータのデータ保護ポリシーやログを集中管理することにより、業務効率化、負荷軽減を支援するほか、人為的ミスによるリスクを縮減する。また、電子メールやアクセスログなどのデータを改竄や漏洩のリスクがない状態で長期間保存し、データを検索および参照可能にするデータアーカイブ機能がある。さらに、任意のデータに対するアクセス状況をトラッキングし、ログに保存したり、アクセス禁止や読み出し許可などの設定も可能で、コンプライアンス強化にも配慮している。
米Cofio SoftwareのCEO、Tony Cerqueira氏は「データ保護の方法は環境ごとにさまざまで、その数は増加して複雑になっており、それぞれがバラバラであるため、冗長化やコスト高につながっている。Cofio AIMstorは、そのような状況の解消を目指しており、多種多様な環境のデータ保護作業を一元化し、運用管理効率を高められる」と述べた。
対応OSは、Windows Server 2008 R2(64ビット)、同2008(64/32ビット)、同2003 R2 SP1以降、Windows 7(64/32ビット)、Windows Vista SP1以降(64/32ビット)、Windows XP Professional SP2以降、Linux Kernel 2.6 以降。
製品の価格は、初期ソースノード数1、初期リポジトリ容量値300GBの「Single Server」が4万8000円、同ソースノード数3、同リポジトリ容量値600GBの「Starter Group」が9万8000円。同ソースノード数5、同リポジトリ容量値2Tバイトの「Workgroup」が22万円、同ソースノード数10、同リポジトリ容量値3Tバイトの「Datacenter」が64万円、同ソースノード数25、同リポジトリ容量値5Tバイトの「Enterprise」が146万円。
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