ワシントン州レドモンド発--Microsoftは米国時間7月29日、ホスト型の電子メールおよびポータルソフトウェアを3つの大規模顧客に提供する契約を公表し、顧客を依然獲得し続けていることをGoogleに対して示した。
Microsoftは、Dow Chemical、Hyatt Hotels、およびジョージア大学が、「Microsoft Online」として知られる同社のホスト型の電子メールおよびポータルソフトウェアを利用していると述べた。今回の発表は、Microsoftが当地で開催するファイナンシャルアナリストミーティングに合わせて実施された。
Hyattの最高情報責任者(CIO)であるMike Blake氏はインタビューで、これまで「Lotus Notes」を利用してきた同社は、Google、Microsoft、およびIBMのLotus部門のクラウドベースサービスを検討した結果、Microsoftを選択したと述べた。
Blake氏は、「わたしはMicrosoftの熱狂的ファンだったわけではない」と述べた。「これまでのキャリアの大部分において、Microsoftを利用しない方法を求めてきた。わたしは大のAppleファンである」(Blake氏)
しかし、Microsoftを選択することにより同社は、現在電子メールを利用しているPCを所有する従業員だけでなく、これまで電子メールを利用していなかった清掃員や用務員などその他4万人の「デスクレス」な従業員にも、電子メールを提供することができた。GoogleでもMicrosoftでもそれは可能だったかもしれないが、Blake氏は、コストを比較した場合、「Microsoftの方がおそらく少し条件がよかった」と述べた。
またBlake氏は、Googleが絶えず革新を進めている点を個人的には評価するが、同社の従業員の多くは、次に予定されているアップグレードまでプログラムが定められた通りに動作すると確信することのできる、安定性を望んだと述べた。
「Microsoftは、実証済みのソリューションを提供する」とBlake氏は述べた。「Googleはまだ実証を進めている段階である。彼らは実証を得るだろうか? きっと得るとわたしは思う。Googleの人々は実に優秀で、おそらくわたしがこれまで会った中で最も賢明な人々であった」(Blake氏)
Hyattは、2011年の第1四半期までにMicrosoft製品に完全に移行する計画である。同社従業員の多くは2010年末までに、Microsoft製品にアクセス可能となる予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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