Googleは、Dish Networkと提携して、契約者がテレビ番組や「YouTube」などのサイトからオンライン動画をテレビで検索できる新サービスのテストを進めていると報じられた。
The Wall Street Journal(WSJ)によると、新たな検索サービスは、Googleのソフトウェアを搭載したインターネットに接続するセットトップボックスに対応しており、Dish Networkの衛星放送契約者がキーボードを用いて、独自にテレビ番組やオンラインコンテンツのラインアップを作成可能となる。
同テストは2009年に開始され、これまで一部のGoogle社員と家族に限定して提供されてきたことを、WSJが本件に詳しい情報筋からの話として伝えている。
明らかにGoogleは、この新サービスを、テレビの視聴者にキーワード検索広告でリーチする手段として注目しており、お気に入りのテレビ番組を検索すると、契約者はGoogleのディスプレイ広告を目にすることになる。また、セットトップボックスにはGoogleの「Android」がOSに採用されるため、同プラットフォームにとって、スマートフォンや各種モバイル機器を超えた新たな市場が提供されることになる。
テレビとインターネットの世界の融合が進むにつれて、Googleは、両方のメディアへの便利なアクセスを消費者に提供しようとする他社の流れに参入することになった。複数の調査結果は、ますます多くの人々が、ウェブベースのコンテンツを大画面テレビで視聴できるようになりたいと望んでいることを示してきた。すでにAppleやMicrosoftを始めとする複数の主要メーカーが、セットトップボックスからテレビとウェブコンテンツの両方を流す独自のサービスを提供している。
この流れには他社も加わり始めている。Cablevisionは、コンピュータからテレビにコンテンツを送る新たな無線サービスをテストしている。TiVoは先週、視聴者がオンライン動画を検索可能な新たなデジタルビデオレコーダー(DVR)を発表した。
売上高の大部分をオンライン広告に依存するGoogleは、Dish Networkとの提携サービスを、明らかにテレビ視聴者に特化した新コンテンツおよび新広告をターゲットとする手段として注目している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」