グーグル、「Gmail Labs」で提供の6機能を正式採用

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:湯木進悟2010年02月26日 08時08分

 Googleは、ファイルの添付忘れを防止したり、「YouTube」の動画をプレビューしたり、休暇中に自動応答メッセージを返信したりする、これまで「Gmail Labs」でテストされてきた6つの機能を、新たに「Gmail」の正式版で採用した。

 同社は、新技術の活用度や実用性をテストする目的でGmail Labsを使ってきたものの、タスク管理機能のように、実際にGmail Labsでの提供段階を「卒業」してGmailの正式機能に採用されるまでに至ったケースは、それほど多くはなかった。Googleは、Gmail Labsの公開テストにより、60の新機能を提供してきたが、米国時間2月24日にその一部の正式採用と廃止を発表した。

 GoogleのプログラマーであるMark Knichel氏の公式ブログへの投稿によれば、新たにGmailの全ユーザー向けに提供が開始されたのは以下の機能である。

  • 現段階では英語版Gmailでのみ利用できるものの、検索のオートコンプリート機能が正式に採用された。この機能では、Gmailの検索フィールドに入力を開始すると、電子メールアドレスや他のマッチングするデータを検索結果に自動表示する。また、この機能には、Gmail Labsで別に提供されてきたラベル参照機能も統合された。同ラベル参照機能では、「GL」と続けてキーボードショートカットを入力することで、特定のGmailラベルに検索結果を絞ることが可能になる(Gmailで提供されるラベルのコンセプトに精通していない人々のために説明を加えると、これはフォルダ内のみを検索する場合に似ている)。
  • ファイルの添付忘れを検出する機能により、電子メール内に「ファイルを添付しました」といった文言があるにもかかわらず、実際にはファイルが添付されていない状態の場合に、ファイル添付を忘れていないかどうかチェックするように促される。
  • YouTubeのプレビュー機能により、YouTubeのURLは小さなビデオプレーヤー画面に変換して表示される。しかしながら、「Flickr」や「Picasa」のオンラインアルバムのURLからサムネイルプレビュー写真を自動表示する、似たような2つの機能は依然としてGmail Labsのテスト段階のままである。筆者の経験では、Gmail Labsで提供されるFlickrのビューアは正常に動作しない時もあるが、問題なく動作する時には重宝している。Gmailで提供されるストレージ容量は膨大だが、一般的に筆者は、実際の画像を添付するよりはURLを送信するほうがお勧めである。
  • 旅行などの不在時に、自動応答メッセージを返すようにGmailを設定できる機能も正式採用されている。
  • ラベルの色をカスタマイズできる新機能により、Gmailの受信箱で各メッセージがどのラベルに類別されるのかを示す小さなタグに、より多くのオプションが提供されている。

 一方、Googleは今回、以下の機能をGmail Labsで廃止している。等幅フォントでの表示機能、チャット相手のステータスメッセージを表示しない「Muzzle」機能、電子メール中毒にならないように強制的に休憩を取らせるよう15分間のスクリーンブロックを提供する機能、電子メール内にランダムな一文を挿入する署名機能、コンピュータの所在都市および国の情報を電子メールの署名欄に自動的に追加する機能などが廃止された。

 とはいえ、長々とGmail Labsで今後も提供が続く機能もある。長年に渡り、あまり評判の良くなかったベータ版のラベル表示が付されていたGmailの状態に戻せる「Back to Beta」機能、深夜に電子メールを送ろうとすると、送信前に若干の計算問題をこなすことを求める「Mail Goggles」機能、餌にかぶりつく長い蛇のクラシックゲーム「Old Snakey」などである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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