Gartnerが米国時間11月16日に発表した調査結果によれば、世界の半導体の売り上げは2009年に約11%の減少が見込まれており、以前の予測の17%減少から改善したという。また、2010年の予測も明るいものになっている。
2009年の売り上げは2260億ドルになると予想され、2008年の2550億ドルから11.4%の減少となる。しかし2010年には、2009年の水準から13%回復し、2008年と同じ2550億ドルに達すると予測されている。
PCは半導体の売り上げを促進する最大の要因だ。Gartnerは2009年10月に実施した別の調査の中で、同社の予想では消費者向けPCに対する需要が今後も続き、それがマイクロプロセッサとDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)チップにおける利益を押し上げるだろうと述べた。ただし、売り上げがすぐに勢いよく伸びるとは限らない。
Gartnerで調査担当バイスプレジデントを務めるBryan Lewis氏は、声明の中で次のように述べた。「いずれの機器のタイプも、業界平均に比べて売り上げの減少幅は小さく、DRAMはほぼ3年続いた赤字期間を経て、2009年第3四半期には黒字を計上するメーカーも出始めた。これまでのニュースの多くは明るいものだが、台湾における最近のチャンネルのチェックは、PCの注文が例年より早い時期から減速していることと、2010年の出足は鈍いかもしれないという懸念があることを示している」
PCのほかに、NANDフラッシュメモリを必要とする携帯電話も半導体の売り上げに貢献した、とGartnerは指摘した。
「コモディティメモリ市場(DRAMおよびNANDフラッシュ)の売上予測は、より強い需要の見通しにより改善した。これはつまり、以前の予測よりも価格設定が強化されたということだ。ASSP(特定用途向け標準IC)およびメモリ(主にNANDフラッシュ)も、携帯電話の見通しが改善したことから恩恵を受けた」(Lewis氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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