アプリックス、モバイルゲーム会社のジー・モードを株式公開買い付け

永井美智子(編集部)2009年11月16日 18時26分

 携帯電話向けのJavaプラットフォーム「JBlend」などを手がけるアプリックスは11月16日、携帯電話向けのゲーム開発会社であるジー・モードの普通株式を公開買い付け(TOB)により取得すると発表した。

 買い付け期間は11月17日から2010年1月18日まで。買い付け価格は1株当たり2万5400円だ。これは11月13日のジャスダック証券取引所における終値1万7370円に対して46.23%のプレミアムがついた金額となる。

 買い付け株式数は下限が2万2637株、上限が3万4068株。総額は5億7497万9800円〜8億6532万7200円となる。

 なお、アプリックスは16日時点でジー・モードの発行済み株式の20.00%を持つ筆頭株主であり、TOB後の所有株式数割合は40.00%〜50.10%となる。また、ジー・モード代表取締役社長で、第2位の株主でもある宮路武氏が持つ株式と合わせると、所有割合は50.46%〜60.56%となる。

 TOB後もジー・モードはジャスダックに上場を続ける方針で、ジー・モードは今回のTOBに対して賛同の意を表明している。大株主である角川グループホールディングス、CSKホールディングス、石原義彦氏はTOBに応じる意向とのことだ。

 さらにアプリックスは宮路氏との間で、以下の点について合意しているという。

  • 宮路氏は今回の公開買付けに応募しない
  • 宮路氏はアプリックスと事前に協議した上で統一的に議決権を行使し、協議が整わない場合にはアプリックスの指図に従って議決権を行使する
  • 宮路氏はアプリックスの事前の書面による承諾がない限り、宮路氏が所有するジー・モード株を第三者に譲渡できない
  • 宮路氏はアプリックスの事前の同意がない限り、任期前に代表取締役もしくは取締役を辞任しない
  • アプリックスは宮路氏の事前の承諾がない限り、議決権割合が40%未満になるような株式の譲渡はできない

 今回のTOBの狙いについてアプリックスでは、JBlendと、ジー・モードが開発、提供しているゲームコンテンツとを融合させることで海外市場における競争力をさらに強化すると説明している。

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