YouTubeの人気ぶりに、似たウェブアドレスを持つある企業が迷惑している。オハイオ州トレドを拠点とするWTOL-TVの報道によると、Universal Tube & Rollform Equipmentが先日、Googleに買収されたばかりのYouTubeを訴えたという。
この訴訟でUniversal Tubeは、YouTubeのサイトアドレスwww.youtube.comについて、チューブや輸送管、ロールフォーミング機械を販売する自社のウェブサイトwww.utube.comとの混同を招いていると主張している。また、自社サイトの訪問者数がこれまでの毎月1500人から200万人と急増し、サイトがまひ状態にあるとも述べている。
「これにより膨大な支出を余儀なくされており、わが社にとって大きな騒動となっている。顧客とのコンタクトに支障をきたしており、売り上げが減少するのではないかと懸念している」とUniversal TubeのオーナーであるRalph Girkins氏は声明で述べている。「ウェブサイトで児童ポルノを公開しているものと疑われ、オーストラリアの警察から連絡がきたこともある。このような事態にわたし個人は憤慨している。この混乱はわが社の事業にダメージを与えている」(Girkins氏)
訴訟では、YouTubeがyoutube.comというドメイン名の利用を停止するか、もしくはUniversal Tubeが新たな企業アイデンティティを構築するためのコストをYouTubeが負担するよう要求している。
「われわれの方が先にウェブサイトを開始している--10年も前からだ。再ブランディングするには、数年かかるだろう」とGirkins氏は述べる。「わたし自身は、訴訟という手段を好まない。だが、この状況下ではわが社の事業は脅かされてしまう」(Girkins氏)
YouTubeは3週間前に、Googleによる16億5000万ドルの買収が発表されたばかりだ。YouTubeの代表者は、この件についてコメントを控えると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス