富士通、パブリッククラウドをオーストラリアで展開

富永恭子(ロビンソン)2011年02月28日 18時39分

 富士通は2月28日、オーストラリアのデータセンターにおいて、高信頼のクラウドプラットフォームを日本国外で初めて稼働し、オーストラリアやニュージーランドのユーザーおよび現地に拠点を持つグローバル企業のユーザーを対象にサービスを提供開始すると発表した。なお、オーストラリアに次いでシンガポール、米国、英国、ドイツにおいても、2011年中に同様のサービスを提供する予定だとしている。

 このパブリッククラウドサービスは、日本では2010年10月より「オンデマンド仮想システムサービス」として提供されている。サーバやストレージなどのICTインフラを、一括して富士通のデータセンターからネットワーク経由で提供するもので、ユーザーはICTシステムを自前で構築することなく、用途に合わせてオンデマンドで利用できる。また、企業の基幹システムでの利用にも耐える高い信頼性を確保するとともに、ポータルサイト上でのマウス操作により、セルフサービスで必要なICTインフラをすぐに利用開始できる点が特長。今回、すでに日本で提供しているものと同品質の高信頼なクラウドサービスを、オーストラリアから提供可能になったとしている。

 富士通では、同サービスをグローバルで標準化することにより、ユーザーは情報のセキュリティ確保や業務システムの統合、共通化によるコスト削減、ICTを使った新しい分野でのビジネス創出にグローバルで取り組めるという。また、需要変動型の業務システムや、一時的にICTインフラが必要な時にも、自前でICTシステムを構築することなく、富士通のデータセンターにアクセスするだけで、必要な期間だけ利用できるため、ICTコストも大幅に削減できるとしている。

◇富士通の「オンデマンド仮想システムサービス」に関連する記事
富士通のパブリッククラウドにRed Hat Enterprise Linuxが対応
富士通マーケティングとシマンテック、中堅向けウイルス対策SaaS提供へ
富士通、IaaSを試験提供--10月から本格展開
解説:正式サービス開始目前の「日本品質IaaS」に富士通が見せる自信の理由

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]