Engadget編集長のJoshua Topolsky氏は米国時間4月20日、米CNETに対し、今や有名になった置き忘れの「iPhone 4G」をめぐり、GizmodoとEngadgetの間に入札合戦はなかったと語った。
Topolsky氏によれば、Engadgetの幹部は流出したiPhoneの購入を申し出てもいないし、購入することが適法だと確信したこともなければ、もちろんその端末を入手してもいないという。
このiPhoneを匿名の人物から5000ドルで購入し、その特徴を詳しい記事にする気になったのは、今やよく知られているとおり、Gizmodoとその親会社のGawker Mediaだった。
その携帯端末は、2010年にAppleが一般発売する見込みのスマートフォンであるように見える。Gizmodoの記事は広くメディアの注目を集めており、Gizmodo自身の集計によれば、700万を超えるページビュー(本稿執筆時点)を記録しているという。この記事はかなり称賛もされているが、Gizmodoがいわゆる「小切手ジャーナリズム」に手を染め、正当な所有者ではない人物から所有物を進んで購入したことは、多くの批判も集めている。
しかしTopolsky氏は、Gizmodoを批判するつもりはない。
「Gizmodoには脱帽する。今回Gizmodoは、やり方はどうあれ、大スクープをものにしたのだと思う。(Gawker Mediaの最高経営責任者(CEO)の)Nick Denton氏が、何かの記事を買うことができて、そうすることに抵抗がなく、その影響に問題なく対処できるというなら、これこそがその記事だ。何か記事を買うとするなら、これこそが買うべき記事だ」。Topolsky氏は米CNETにこう語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」