「Google Chrome」は1年半かけて、より名声が確立されているブラウザの機能に追いつくための長い道のりをたどってきた。そして、姿を現し始めたバージョン5では、Googleは多大な作業を、ブラウザの最新技術を前進させることに集中している。
新しいChrome 5は現在、「Windows」向け、「Mac OS X」向け、Linux向けのベータ版が利用できる。とはいえ、バージョン番号に関係した何かがGoogleにあるとして、ほとんどのChromeユーザーは、バージョン番号を知る必要があるわけではない。Chromeのバージョンは「マイルストーン」と呼ばれており、よりよいブラウザへと向かう終わりのない旅の、つかの間の中間点だ。それにしても、Chrome 5が完成したとき、バックミラーの中へと移動するのは具体的にどんなものだろうか。
短く答えれば、たくさんある。Chromeファンは、自分のお気に入りの機能がサポートされるスピードに不満を持っているかもしれない。例えば、印刷プレビューはまだずっと先のようだし、Mac OS XやLinuxのユーザーはまだこのブラウザのベータ版しか使えない。しかし、GoogleのChrome開発のペースは速い。以下は、Chrome 5でサポートされる主な機能だ。
まずはジオロケーションへの対応だ。これは、いまだ策定中の、ウェブページ用HTML標準の改定版であるHTML 5の中で、比較的固まっている要素の1つだ。ジオロケーションにより、ブラウザは、ユーザーから許可されれば、ユーザーの位置をウェブサイトに伝えることができる。この機能は、人々の位置を地図上に表示したり、最寄りのサービスや連絡先を検索したり、地域によって異なることのあるウェブサイトの機能を調整したり、あるいは単純に、国際的なウェブサイトに、ユーザーにとって最適なサーバがどれかを知らせたりするのに役立つ。
実際には、位置を取得するのは単純なことではない。ユーザーのIPアドレスに基づく大まかな手がかりがあるが、Google(やライバルのSkyhook Wireless)は、無線ネットワークや携帯電話ネットワークからの電波信号によって、このデータを補完している。そしてもちろん、一部のデバイス(主に携帯電話)は、GPSに対応している。
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