Googleの検索テクノロジに対する最大規模の舞台裏でのアップデートが、3年ぶりに進行中だ。Googleは自社のコンピューティング能力を作り直している。
同社は米国時間8月10日夜、ウェブ検索の新システム「Caffeine」へのフィードバックの募集をひっそりと開始した。Caffeineは現在、Google.comで表示される実際の検索結果からは、完全に切り離してテストされている。
Googleは、自社の検索アルゴリズムとインフラストラクチャに、ほぼ絶え間なく変更を加えている。しかし、Googleのプリンシパルエンジニアで、同社の検索アプローチの立役者の1人と考えられているMatt Cutts氏によれば、この規模のアップデートは2006年以来だという。
Caffeineとは、検索者と検索結果を結びつけるのにGoogleが用いるコンピューティングネットワークの再配置であると考えればいい。「われわれは、より堅牢でより多くのことができるシステム、多くのことをより素早くできるシステムを作りたいと考えている」とCutts氏は語る。
Googleは、Caffeineアップデートの一部としてユーザーインターフェースを変更することはなく、またこのアップデートは同検索エンジン上の広告ランクに影響しないとしている。そのため、新しいデジタルカメラを探したり、レストランへの道順を調べたりしようとしている一般ユーザーが、結果の表示に驚くことはなさそうだ。
しかし、動作が少し高速化したことには気づくかもしれない。スピードは、Caffeineで文書のインデックス方法の改善に注力するとした決定の副次的なメリットだと、Cutts氏は述べる。
しかし、自社やクライアントの検索エンジン最適化の責任者は、忙しくなり始めている。Googleのインデックス方法の変更は、極めて重要な検索結果の最初のページにウェブサイトを表示させる方法に影響を与える可能性が高い。したがって、テストとフィードバックが必要になる。
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