サンフランシスコ発--ソニー、Microsoft、任天堂は気をつけた方がいい。従来型のビデオゲームコンソールのビジネスモデルが危険にさらされるかもしれない。
危険の程度を論じるのは確かに時期尚早だが、OnLiveという新興企業が米国時間3月23日夜に発表した全く新しいゲーム配信システムは、計画通りに稼働すればゲームの世界を永遠に変えてしまう可能性がある。
OnLiveは、WebTVの創業者Steve Perlman氏とEidosの前最高経営責任者(CEO)Mike McGarvey氏が立ち上げた。同社がローンチを目指しているシステムは、7年をかけて開発したもので、Electronic Arts(EA)、Take-Two Interactive Software、Ubisoft、Atariなどのパブリッシャーが初公開するAAAクラスのゲームを、小売チャネルでこれらのタイトルがリリースされるのと同時にデジタルで配信する予定だ。このシステムは、Intelベースの「Mac」や、「Windows XP」または「Windows Vista」搭載のPCであれば、コンピュータの性能にかかわらず、プレーヤーがオンデマンドゲームを最高品質でストリーミングできるように設計されている。
また、小型のプラグインデバイスを介して直接テレビにゲームをストリーミングすることもでき、プレーヤーはカスタムワイヤレスコントローラやVoIPヘッドセットを一緒に使える。
サンフランシスコを本拠地とするOnLiveは、正式な披露の時機を今週開催のGame Developers Conference(GDC)に合わせた。ここでOnLiveは新テクノロジと、それに合わせてローンチ予定の最初のゲーム16タイトルを紹介する。
このサービスは現在非公開のベータ版だが、2009年夏に公開ベータ版を提供し、冬にはサービスをローンチするとみられている。
Perlman氏によれば、OnLiveのテクノロジは一連の特許取得済みおよび特許申請中の圧縮技術によって、前述のように(ユーザーのシステムの種類にかかわらず、高品質の)ゲームをストリーミングすることを可能にするという。また、ユーザーはゲームをダウンロードする必要がなく、その代わりにOnLiveがゲームをすべてホストし、最高の性能を持つサーバ群からストリーミング配信する。ユーザーがサービスを開始し稼働させるためにやらなければならないのは、1Mバイトのプラグインをダウンロードすることだけだ。
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