最近明らかになったGoogleとMTV Networksとの提携は、Googleのオンライン広告ネットワークとYouTubeのコンテンツの組み合わせがどのようなものになるかについて、ヒントを与えるかもしれない。
Googleは8月に同社の広告ネットワークAdSense上でMTV Networksのビデオクリップを配信し始めた。Googleのビデオマルチメディア検索提携担当ディレクターを務めるJennifer Feikin氏はその当時、この種のシンジケーションは初めてのことであるが、これが最後ではないと述べていた。
「これはAdSenseをパワーアップしたものだ」とFeikin氏は述べた。「わが社はこのテストに大きな期待をかけており、このモデルを他のコンテンツ提供業者とも展開することを目指している」(Feikin氏)
Googleは、YouTubeから獲得する大量のビデオクリップから、具体的にどのようにして収益をあげるつもりであるかについては、口をつぐんでいる。しかしGoogleウォッチャーらは、同社がすでに携わった映像プロジェクトをじっくり観察することで、今度の計画への見識を得ようとしている。問題はオンライン映像の将来がどうなるかだと指摘する者もいる。もしGoogleが大成功を収めた広告ネットワークを利用して、YouTubeの視聴率を「お金に換える」方法を探し出すことができれば、同社は他の大手インターネット映像会社のためにも方向性を指し示すことになる。
しかし、もしGoogle-YouTubeコンビが成功を収めなければ、その失敗はオンライン映像に対する投資家の熱意を損ねると同時に、巨額の資金を「ウェブページの訪問者数」獲得のために投じたが、プロセスの途中で大損をした大企業のブラックリストにGoogleも名を連ねることになる。
「YouTubeが映像開始前に広告を入れない理由はいくつかあるが、はっきり言うと、視聴者はそのような考えに興味がなく、広告主もコンテンツに細心の注意を払っているからだ」とJupiterResearchのアナリストであるEmily Reilly氏は言う。「Googleはこのような問題を解決しなければならない。そのため、スクリーン内に表示される(映像開始前の)プリロール広告ではなく、ページ内で切り替わるAdSense広告のようなものをGoogleは利用するかもしれない」(Reilly氏)
「広告主は、効果的に広告のターゲットを絞ることができない」とReilly氏は付け加えた。「Googleはそれも解決する必要がある」(Reilly氏)
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