2009年1月1日、グーグル日本法人の新社長に辻野晃一郎氏が就任した。辻野氏は前職ソニーでVAIO PC事業創業期の事業責任者を務めたほか、ホームビデオ、パーソナルオーディオなどのカンパニープレジデントを歴任。2007年4月にグーグルに入社し、以来、執行役員 製品企画本部長を務めてきた。
その辻野氏が1月26日に開催したグーグルの説明会で、今後の製品、サービス、広告ビジネス展開について抱負を語った。その内容をお届けする。
今年の1月1日からグーグル株式会社を担当することになりましたのでよろしくお願い致します。改めて所信表明のポイントを手短にお伝えしておきたいと思います。
ご承知のとおり、昨年の9月でGoogleも創業10年となりまして、日本のビジネスをスタートしてからの時間も昨年で7年となりました。Googleのグローバライゼーションについてお話すると、いよいよ私の定義ではフェイズ1からフェイズ2に移行したかなと思っております。
このグーグル株式会社のフェイズ2のグローバライゼーションを意識して、これからいろいろ新しいことを含めて運営を心掛けていきたいと思っています。まず私が申しますGoogleのグローバライゼーションのフェイズについて説明します。
フェイズ1は、米国で生まれたイノベーティブな検索エンジンをコアにしたテクノロジーの会社が、とにかく1つのGoogleとして世界にサービスを提供してきたということです。そのなかにおいてはあまり地域の格差や、あるいはオペレーション上の矛盾が発生しないように米国にセントラライズした“One Google”としてのオペレーションを立ち上げてきました。
その結果、非常に早い勢いで、“どこを切ってもGoogleはGoogle”という形の非常に一貫したイメージでGoogleが世界中に広まったのではないかと思います。
このフェイズにおきましては日本法人も含めて現地法人がでしゃばるということよりも、現地法人はどちらかというとトランスペアレント(透明)な存在として、あくまでも米国のGoogleという形を意識したコミュニケーションをとってきました。
それが私が定義するフェイズ2では、まったく逆になります。逆ということについて誤解されると困りますが、フェイズ1のグローバライゼーションがある上でフェイズ2に移行するということであって、フェイズ2に移行できるのはフェイズ1が非常にうまくいったからという認識です。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス