文:Tom Krazit(CNET News.com)
翻訳校正:藤原聡美、緒方亮、大熊あつ子、佐藤卓、高森郁哉
2007/12/21 17:16
品質に対するAppleの献身的姿勢を、古き時代の米国流ビジネスの象徴とみなし、そうした考え方を支持する必要があると考える人も多い。読者の中には、米国の産業界は実利主義に取りつかれるあまり、賭けに出るようになった、と書いている人もいた。その賭けとは、コストを少しずつ切りつめて製品の価格を下げさえすれば、消費者はとりあえず製品を買ってくれるはずであり、その結果より多くの利益が保証される、というものだ。各時代において、自動車、家電、コンピュータなどの業界がこうした賭けをして、短期的にはうまくいったように見えたが、結局は行き詰まっている。
一方、コンピュータ業界におけるMacとPCの基本的な争いは、自動車業界のFord対Chevrolet、ビール業界のBudweiser対Miller、大学フットボール界のミシガン大学対オハイオ州立大学の対立と同じだとみる向きもある。人は、特定の集団やサブカルチャーと一体感を持つのが好きで、選んだ集団が何であれ、それを勝手に支援し、常軌を逸した行動をあれこれ繰り広げるのだ。
Allen Paltrowさん(13歳)。ニューヨーク5番街のApple Storeの前で2006年5月のオープン当日に自慢の髪型を披露している。
では、Apple陣営が勢いづいている今、私たちはようやく、コンピュータ界へのAppleのアプローチについて、その賛否を理性的に議論できる日に近づきつつあるのだろうか?
たぶん、そうではない。結局のところ、Macコミュニティーはすべての勢いを自分たちの味方につけているし、彼らの意見に同調する人が増え始めている今、攻撃の手を緩めるとは思えない。それにAppleも、Mac対PCの広告をまだ作り続けている。
だが、ここから先、挑むべき課題がある。Macユーザーが製品の質や素晴らしいデザインにこだわり、Windowsユーザーがそのオープン性やユビキタス性を頑固に主張するのなら、これと同じ基準をコンピュータ業界全体の議論に当てはめようではないか。
Macを支持する人もいれば、PC派だという人もいる。この宗教にも似た議論は、1995年から変わることなくずっと続いている。だが、もうそろそろ、次の段階へ進んでもいい時期だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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