拡張現実(AR:Augmented Reality)技術を活用した「電脳フィギュア ARis(アリス)」の提供で2008年に大きな注目を浴びた芸者東京エンターテインメントがTech Venture 2009にて準グランプリを受賞した。
2006年の設立以降、モバイル向けゲームやアニメ制作など幅広いプラットフォームでエンターテインメントコンテンツを提供する同社は、今後どういった企業を目指すのか。同社CEOの田中泰生氏に聞いた。
東京大学をはじめとする大学のドクタークラスのエンジニア、そしてゲーム会社や同人の世界で活躍していたデザイナーやミュージシャンといったクリエイター、そしてコンサル会社出身者が集まる会社です。ハイテクを使ったエンターテイメントでユーザーに驚きや感動を提供し、「20年で任天堂を抜く」というのが目標です。
事業内容は大きく分けて2つあります。1つは電脳フィギュアに代表される、未来へ提案する新しい分野のビジネスです。そしてもう1つは、オンラインゲームや携帯電話向けのFlashゲームといった比較的枯れた技術を使ったビジネスです。
新分野のビジネスに向けた投資のため、すでに多くのお客さんが遊んでくれる市場にサービスを提供し、資金的な足場を作っています。自動車メーカーがコンセプトカーを作りながら普通のラインも売っているのと同じでしょうか。
現在設立から3年目ですが、既存分野で確実に収益をあげつつ、毎年1つユーザーに驚きを与えるプロダクトを出していこうとしています。1年目は画像認識や人工知能といったテクノロジーを使った携帯電話向けサービス「それは無理だよ!オオスガさん」を開発し、2年目は電脳フィギュアARisを公開しました。2009年も秋にかけてプロダクトを提供すべく鋭意開発中です。
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