テレビ以外のAV製品でもネット対応は急務だ。中でもソニーは、デジタルオーディオプレーヤー「WALKMAN NW-X1000」シリーズ、デジタルカメラ「Cyber-shot DSC-G3」をはじめ、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のゲーム機「PlayStation 3」や「プレイステーション・ポータブル」(PSP)とカバー範囲が広い。
テレビやゲーム機からもアクセスできるライフログサービス「Life-X」も提供するなど、コンテンツとハードの両方を揃える。
一方、ネット対応になることで新たな用途提案を実現した製品が、デジタルフォトフレームだ。
2008年頃から人気が出始めたデジタルフォトフレームは、離れて暮らす祖父母に孫の写真を送るなど、コミュニケーションツールとして売上を伸ばしてきた。ネット対応になることで、強化されたのはそのコミュニケーション機能。三洋電機の「ALBO HNV-M70」は、家庭内無線LANに接続することで、画像やメッセージが受信できる機能を備える。RSS対応で、最新のニュースを取得し表示する機能も搭載した。同様の機能を備えた商品は日本サムスン「SPF-86V」、バッファロー「PF-50WG」(家庭内LANからのみアクセス)として登場している。
そのほかにも、オーディオプレーヤーやミニコンポはネットとの親和性が高く、アップルの「iPod touch」やソニーの「NETJUKE」シリーズでは、音楽を再生・保存に加えてネット接続することで楽曲の購入までトータルで利用できるようになっている。
テレビをはじめ、デジタルフォトフレーム、オーディオプレーヤーとさまざまなジャンルに採用されているネット機能。それらは、PCや携帯電話と同様の機能だけではなく、家電に内蔵されたからこその独自の進化を遂げつつある。
すでに、ハード側にネット機能が内蔵されていなくてもSDカードスロットに挿入すると無線LANが使用可能になる「Eye-Fiカード」など、プラスαでネット環境が構築できる製品も登場している。情報家電のネット化は今後急速に普及していきそうだ。
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