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Web 2.0の挑戦者:ユーザー主導の検索エンジンチューニングを手軽に実現するHuckabuck

2006/08/04 08:00
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HuckabuckのBlake Killian氏とそのチームがメールでのインタビューに応えてくれた。

Huckabuckはどのようなサービスを提供するWebアプリケーションですか。

Huckabuck-photo

Huckabuckは新しいサーチインターフェースです。これをサーチインターフェースと呼ぶのは、それが単なるメタサーチエンジンを超えたものだからです。検索キーワードを入力すると、Google、Yahoo、MSNの三大検索エンジンを使って検索を行います。でも、Huckabuckは、各エンジンについて、自分の好みに合わせて検索をチューニングできる点がほかと違います。チューニングには、ユーザーにとってわかりやすいグラフィックイコライザー型のインターフェースを使います。さらに、探しているものの種類により各検索エンジンの重み付けを自動調整する検索プリセット機能もあります。現時点では、ショッピング、社会、研究の項目でプリセットができます。

このプロジェクトを始めたきっかけは何ですか。

非常にオープンなアルゴリズムを使った検索エンジンを作ろうとしたのがきっかけです。検索エンジンは一般的に「全サイズ共通」的アルゴリズムを使って設計されています。つまり、どんな種類の検索を行っていても、一つのキーワードに対していつも同じ検索結果が返されるという具合です。わたしたちは、できるだけユーザーに検索アルゴリズムを制御する力を与えるような検索エンジンを作りたいと考えました。

Huckabuckの構想は2005年10月にまとまりました。ちょうど、ハリケーンカトリーナ後の避難生活を終え、ニューオリンズに戻ったころのことです。非営利組織や何かの形でニューオリンズを支援する方法を模索していました。そして、強い社会的使命を持つ営利目的の検索エンジンを開発するという案を思いつきました。Huckabuckはその収益の10%を毎年ニューオリンズに寄付することに決めました。つまり、Huckabuckを使った検索一件一件はニューオリンズの支援につながります。

後はご存知の通りで、今もいろいろと進化の過程をたどっている最中です。

Huckabuckの運用や拡張にどのくらいの時間を割いているのですか。本業はお持ちですか。

現在はフルタイムでHuckabuckの仕事をしています。これがわたしたちの本業です。わたしたちは、Huckabuckのようなプロジェクトを行えるだけの資金をほかのプロジェクトから調達することができるという、特殊な立場にあります。今日の状態に至るまでの開発にかかった期間はわずか5カ月と少しです。まだHuckabuckの現バージョンに多少の手直しを加えている最中ですが、新バージョンをこの夏遅くに発表する予定です。新バージョンには、検索能力をさらに高めるような新技術が織り込まれています。

スタッフは何人くらいいるのですか。また、あなたの経歴をお聞かせください。

メンバーは8人です。

  • Chris SchultzはHuckabuckの創設者で、Huckabackの親会社であるVoodoo Venturesの社長兼創設者です。Voodoo Venturesは自己資金で設立されたインキュベーターで、Huckabuckをはじめとする4つのさまざまなウェブアプリケーションを開発中です。ChrisはDestination VIP, Inc.の設立者です。同社は2005年3月に買収された旅行や出張を手配する会社で、Chrisは今も同社のオーナーで最大株主です。
  • Blake KillianはHuckabuckチームの立ち上げメンバーで、マーケティングディレクターです。BlakeはVoodoo Venturesでいくつかのプロジェクトを管理してきました。メディア向けのキャンペーンやインターネットマーケティング活動、新プロジェクトの立ち上げやコーディネーションなどです。
  • 残りはOleg Kurnosovと彼の率いるチームです。彼らはロシアのカザンにおり、過去5年間、Chrisとともにさまざまなプロジェクトをこなしてきました。開発のプロ中のプロで、とてもとても有能です。

あなたの設計哲学は何ですか。

自分たちはWeb 2.0企業だと思いたい。Web 2.0では、シンプルでクリーンなインターフェースを持ち、直感的に使える形態で実現された機能であることが求められます。わたしたちは余白が多い画面とシンプルなテキストによるナビゲーションが好きです。煩わしいナビゲーションは良くありませんし、ユーザーがおっくうがるようなものも駄目です。作業(サインアップやサイトの表示)を短時間で簡単にできるようにすべきです。簡潔で、良いものを目指します。

サイトでは現在どのようなテクノロジを使用しているのですか。

HuckabuckはRuby on Railsのアーキテクチャで作られています。Ruby on Railsは、短時間開発やサイトのモジュラー設計に使えるとても柔軟性の高い開発プラットフォームです。また、予備的にではありますが効果的な方法でAjaxの機能も採用しようとしています。ユーザーが同じページで作業をできるようにすることで検索を簡単にするのが狙いです。Ajaxを使わない場合、ひとつの検索を実行するのに複数のページを移動することになります。さらに、Ajaxはわたしたちのプロプリエタリな機能であるSearch Tunerにも使われています。Search Tunerには、インターフェースのようなアプリケーションが含まれ、サイト上のどのページにもドロップダウンし、ユーザーが検索を好みに合わせてチューニングできるようにします。

ユーザーやコミュニティから最も多くリクエストを受ける機能は何ですか。

Huckabuckを差別化するために検索チューニング機能を開発しましたので、この機能の活用方法についてのフィードバックを多数受けています。サイトを開くとすぐにこの機能が開いて表示されるほうが良いと言うユーザーもいますし、機能は選択したときに開くほうが良いと言うユーザーもいます。この機能が閉じているほうがシンプルでクリーンだからです。

また、特にここニューオリンズのユーザーは、自分の個人サイト用のプラグインも希望しています。Huckabuckの使命をサポートしたいという思いがあるのと、さらに重要なことは、自分自身がHuckabuckを検索に使いたいと思っているのです。わたしたちは現在プラグインを開発中です。

これらの機能のほかにも、複数の検索エンジンを追加するプロジェクトを進めています。タギングエンジン、ブログエンジン、ニュースエンジンの追加を2カ月以内に行う予定です。

Huckabuckのユーザーは一部の地域に集中していますか、それとも広く分散していますか。

わたしたちは地元、全米そしてオンラインメディアを使った広告を打ちました。オンライン広告は特に大成功で、世界中のブロガーに取り上げられました。現時点では、フランスとドイツからのアクセスが非常に多く、ブラジルからのアクセスもあります。興味深いことに、トラフィックの半数以上が海外からのものです。

半年後に、あるいは2年後に、Huckabuckはどうなっていると思いますか。

半年間は、現在のサイトの改良を進めているでしょう。2年後には、ソーシャルエンジンやタギングなど、何か新しいことをはじめていると思います。現時点で考えている面白いアイデアがいくつかあるので。

eHubについて

Emily Chang氏が日頃使ったり魅力を感じたり注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストがeHubである。Chang氏はネットワークに毎日アクセスし、ネットサーフィンや検索、電子メール、RSSリーダー、SMSなどで何かを見つけたときに、随時リストを更新している。Chang氏が特に関心を寄せているのは、次世代ウェブ(ウェブ 2.0)、Ruby on Rails、Ajax、ブログ、ロケーションマッピング、オープンソース、フォークソノミー、タギング、デザイン、デジタルメディアの共有だという。そのため、eHubにはそういう視点が反映されている。

eHubが当初の意図を超えて成長するきっかけとなったのは、Chang氏とMax Kiesler氏によるウェブ 2.0アプリケーションサービスの開発者へのインタビューeHub Interviewsチャネルが追加されたことだ。Chang氏とKiesler氏は、サンフランシスコにあるウェブデザインコンサルタント会社Ideacodesの共同創始者兼代表者である。CNET Japanでは、eHubを運営するEmily Chang氏の了解の下、eHub Interviewsを翻訳していく。

筆者Emily Chang氏について

Emily Chang氏は、数々の賞を受賞したウェブインタラクションデザイナー、技術戦略家で、Max Kiesler氏と共同で設立したサンフランシスコのウェブコンサルタント企業Ideacodesの代表者である。ウェブとユーザーエクスペリエンスに関するデザインや技術、次世代ウェブについてのサイトEmilyChang.comの筆者であり、人気のウェブ 2.0リソースであるeHubの作成者でもある。同氏によればeHubとは、日頃使って魅力を感じたり、注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストなのだという。

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