プロジェクトを途中で打ち切る際の痛みをやわらげる10の方法

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2012年11月20日 07時45分

 プロジェクトの打ち切りという決断は、それが破滅的なプロジェクトであったとしても面白いものではない。しかし、本記事で紹介しているベストプラクティスをいくつか実行するだけで、その痛みをやわらげられるようになる。

 プロジェクトや体制に引導を渡すというのは、誰にとっても嫌な役回りであるはずだ。しかし、プロジェクトの打ち切りが一番良い選択となる場合もある。では、スタッフやユーザーを動揺させることなく、あるいは金銭面での混乱をもたらすことなくプロジェクトを打ち切るにはどうすればよいのだろうか?以下は、そういった時に参考となる10の方法である。

#1:プロジェクトの打ち切りという選択肢をあらかじめ戦略に含めておく

 プロジェクトや体制は、それ自体が素晴らしいアイデアに基づいていたとしても、失敗する場合がある。このため、特に新たなテクノロジや新たなシステムを採用するというのであれば、ユーザーやスタッフに対して前もって、こういった初物のプロジェクトではその試行や評価が実験的な性質を持つこと、そしてうまくいかなくなる可能性もあることを説明しておくべきだ。こういったことを行っておけば、打ち切りも可能性の1つであると全員が理解するというわけだ。

#2:打ち切りは早いうちに、しかし早すぎないように

 プロジェクトがとにかく思うように進まない時がある。こういった場合、感情に流されないようにしてほしい。そして「問題は解決可能なのか?」と「プロジェクトはまだ価値あるものとなっているか?」という質問を自らに問いかけてほしい。これらの質問のいずれに対しても考え込むことなく、そして感情的になることもなく、明確に「ノー」という答えを返せない限り、プロジェクトは打ち切るべきではない。

#3:プロジェクトの代替策を用意しておく

 基本的にプロジェクトを打ち切るしかないという合意を全員から取り付けていたとしても、期待通りにものごとが進まなかったという失望感は常につきまとう。このため、プロジェクトを進めるにあたっては、代替策を準備しておくことが非常に重要となる。代替策があれば、プロジェクトチームは安心して仕事に打ち込めるようになるというわけだ。また、これによって取り組みの内容が変わる場合もあるというメッセージも伝わるはずだ。

#4:プロジェクトを妨害活動から守る

 プロジェクトにはほとんどと言っていいほど、そのプロジェクトに肯定的な人と否定的な人がいる。もしもあなたがプロジェクトのマネージャーなのであれば、プロジェクトに否定的な人物を洗い出すのも仕事のうちである。彼らはプロジェクトの早い時期から妨害活動を始め、そのプロジェクトを打ち切った方が良いように見せかけることもできる。こういった活動に気付いたのであれば、すぐさま対処するようにしてほしい。問題(とその対策)を白日の下にさらすことで全員に状況を理解してもらい、それに取り組むようにしてほしい。

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