[レビュー]高品質メモリメーカーの電源ユニットは、やっぱり高品質だった--CORSAIR電源「CMPSU-750TXJP」

CORSAIR
CMPSU-750TXJP
内容:自作ユーザーに「コルセア」と言えば、誰もが真っ先に「メモリ」をイメージするだろう。それもどちらかと言えばオーバークロックに強い、ハイエンド系のメモリである。そんなイメージを持つCORSAIRだが、世界的に見れば電源ユニットでも幅広く支持を得ているメーカーなのだ。ここではそんなCORSAIRの電源ユニット、3シリーズ7モデルをズラリと並べて見ていきたい。

CORSAIRの電源は3シリーズ7モデル

 CORSAIRと言えばメモリ。DOMINATORシリーズを筆頭に、CORSAIRのイメージはまず何よりメモリ製品である。それもオーバークロック向けのハイエンド系、ゲームユーザーなどにも支持されている印象が強い。だが、同社の電源ユニットを見れば、「CORSAIR=メモリ」という固定概念はどこかへ行ってしまうだろう。すでに同社の代理店であるリンクス・インターナショナルからは、3シリーズ7モデルの電源ユニットがリリースされているからだ。まずはそのラインアップ、全体像を把握するため、シリーズ構成を知っておきたい。

VXシリーズ
CMPSU-550VXJP 550W
CMPSU-450VXJP 450W

 メインストリームとなる、一般自作ユーザー向けのシリーズだ。容量的にも通常のクラスである。クオリティの高さからすると、コストパフォーマンスに優れていると言っていいだろう。

 主な特長は80PLUS認証を受けていること、5年という長期保証が設定されていること、日本製105℃定格、グレードの高いコンデンサを使用していることなどだ。搭載している電動ファンは120mm角の2ボールベアリングタイプとなっている。

 ATX12V v2.2規格に準拠しており、PCI Express電源コネクタも6+2ピンと6ピンの2つを装備している。さらにこのクラスにも関わらず、+12Vの出力は1系統1レールにまとめられ、最大41Aをとなっている。なるべく小さな電源ユニットで、安定したスペックの高いPCを組みたいというユーザーにはピッタリのシリーズだ。なお、ケーブルは固定式である。

  • CORSAIRの代表的なメモリ製品、DOMINATORシリーズ(DDR2、1GB×2パッケージ)。CORSAIRと言えば、やはりメモリメーカーという印象が強い。

  • VXシリーズ2モデル。550Wモデルと450Wモデルが用意されている。スタンダードクラスの自作PC向けである。

  • VXシリーズの550Wモデル、CMPSU-550VXJP。電源ケーブルは固定式。サイズは幅150mm、奥行き140mm、高さ86mm。

TXシリーズ
CMPSU-750TXJP 750W
CMPSU-650TXJP 650W

 ゲームユーザー、あるいはオーバークロックユーザー向けに用意されたシリーズだ。スタンダードクラスからハイエンドクラスまで、幅広いニーズに対応できるシリーズとなっている。特に750WクラスのCMPSU-750TXJPは、安心してほとんどのユーザーに勧められる、優れものである。ケーブルは固定式だ。

 ATX12V v2.2とEPS12V 2.91規格に準拠し、ATX電源コネクタは24ピン、ほかに4+4ピンのATX12V電源コネクタを装備する。PCI Express電源コネクタも4つ装備しており、ビデオカード2枚差しなどにも対応する。80PLUS認証、5年の長期保証、日本製105゚C定格コンデンサなどは他のシリーズとも共通した特長だ。

 搭載している電動ファンは140mm角の2ボールベアリングタイプ(CMPSU-650TXJPでは120mm)、ケーブルは固定式となっている(CMPSU-750TXJPの詳細は後述)。

HXシリーズ
CMPSU-1000HXJP 1000W
CMPSU-620HXJP 620W
CMPSU-520HXJP 520W

 ケーブルが着脱式、いわゆるモジュラーケーブルを採用しているシリーズだ。ラインアップからも分かるとおり、1000Wモデルはハイエンドユーザー、ゲームユーザー、そしてワークステーション/サーバ向けである。他の2モデルはモジュラーケーブルというメリットを活かし、汎用的に活用できる製品と言えるだろう。自作ユーザーとしては、やはり1000Wモデルの存在が気になるところだ。

 CMPSU-620HXJPとCMPSU-520HXJPの主な特長は80PLUS認証、5年の長期保証、日本製105℃定格コンデンサの使用など。電動ファンは2ボールベアリングの120mm角で、ケーブルが着脱式だ。なお、このシリーズは+12V出力が3レールとなっている。620Wモデル、520Wモデル共に1レールで最大18Aを確保している。

 1000WクラスのCMPSU-1000HXJPに関しては、別途詳細を紹介する。

 上記7モデル以外にも、CORSAIRのサイトでは「CX400W」という、400Wクラスのモデルが存在するようだ。しかし、日本国内の自作マーケットで400Wといえば、どうしてもエントリー向けとなってしまう。このため日本国内での取り扱いはない。というか自作ニーズに応える400Wクラスなら、+12Vの出力が1レールという特長を持つCMPSU-450VXJPを選べばいい話なのだ。

 それではCORSAIR電源の詳細を、全モデルを代表してCMPSU-750TXJPから探って行きたい。もちろんCMPSU-750TXJPを代表として選んだのには、ちゃんと理由があるのだが。

  • TXシリーズ2モデル。750Wモデルと650Wモデルが用意されている。いわゆる万能選手、特に750Wモデルはサーバからゲームマシンまで、幅広く対応する。その750Wモデル、CMPSU-750TXJPは後ほど細かく取り上げる。

  • HXシリーズ3モデル。1000Wモデル、620Wモデル、そして520Wモデルがラインアップされている。筐体のサイズが大きいため、1000Wモデルだけがパッケージも大きい。

  • HXシリーズの620Wモデル、CMPSU-620HXJP。着脱式の電源ケーブルは写真左に置かれた、黒いパッケージに収納されている。ただしメインの電源ケーブルは、固定式である。HXシリーズ1000Wモデルは、後ほど詳しく紹介する。

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