一番のお薦めがCMPSU-750TXJPであるにしても、気になるのは全シリーズを通して最大容量、1000WクラスのCMPSU-1000HXJPの存在だ。容量だけを見てもオーバースペックだと思ってしまうが、その中身を見るとさらに凄いことになる。デュアルトランスフォーマ設計でそれぞれ最大40Aという、強力な+12Vレールを用意し、DC-DCコンバータ、いわゆるデコデコも搭載しているというのだ。
また、1次側には日本製105℃定格コンデンサを採用し、2次側にはPC用電源ユニットでは珍しいアルミ固体電解コンデンサを採用している。ちなみに105℃定格コンデンサは、従来の80℃定格コンデンサと比較して、約4倍の寿命を実現しているという。
規格的にはATX12V v2.2とEPS12V 2.91に準拠し、電源ケーブルはモジュラータイプとなっている。大容量という点を活かして、最大6つのPCI Express電源コネクタ、12個のペリフェラル電源コネクタ、そして12個のSerial ATA電源コネクタを提供することができる。
冷却用の電動ファンは、他のモデルと同様、2ボールベアリングタイプで、口径は140mmとなっている。また、内部のヒートシンクはアルミ製で、放熱に十分配慮した形状と取り付けを実現している。もちろん電動ファンの回転数は、温度に応じて自動的にコントロールされ、十分な冷却と同時に高い静音性も実現している。
1000Wクラスの大容量電源ユニットで気になるのは、その筐体サイズだ。確かにCMPSU-1000HXJPはやや大きめな筐体になっているが、モジュラーケーブルであることを考えると、極端に大きな訳ではない。その内部に高機能をぎっしり詰め込んだ大容量電源ユニットとしては、標準サイズと言っていいかも知れない。
なお、他のモデルと同様、このCMPSU-1000HXJPもメーカーの自信を示す5年間保証、そして平均故障10万時間となっている。
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