[レビュー]高品質メモリメーカーの電源ユニットは、やっぱり高品質だった--CORSAIR電源「CMPSU-750TXJP」 - (page 3)

CORSAIR
CMPSU-750TXJP
内容:自作ユーザーに「コルセア」と言えば、誰もが真っ先に「メモリ」をイメージするだろう。それもどちらかと言えばオーバークロックに強い、ハイエンド系のメモリである。そんなイメージを持つCORSAIRだが、世界的に見れば電源ユニットでも幅広く支持を得ているメーカーなのだ。ここではそんなCORSAIRの電源ユニット、3シリーズ7モデルをズラリと並べて見ていきたい。

やはり気になる1000Wモデル

 一番のお薦めがCMPSU-750TXJPであるにしても、気になるのは全シリーズを通して最大容量、1000WクラスのCMPSU-1000HXJPの存在だ。容量だけを見てもオーバースペックだと思ってしまうが、その中身を見るとさらに凄いことになる。デュアルトランスフォーマ設計でそれぞれ最大40Aという、強力な+12Vレールを用意し、DC-DCコンバータ、いわゆるデコデコも搭載しているというのだ。

 また、1次側には日本製105℃定格コンデンサを採用し、2次側にはPC用電源ユニットでは珍しいアルミ固体電解コンデンサを採用している。ちなみに105℃定格コンデンサは、従来の80℃定格コンデンサと比較して、約4倍の寿命を実現しているという。

 規格的にはATX12V v2.2とEPS12V 2.91に準拠し、電源ケーブルはモジュラータイプとなっている。大容量という点を活かして、最大6つのPCI Express電源コネクタ、12個のペリフェラル電源コネクタ、そして12個のSerial ATA電源コネクタを提供することができる。

  • CMPSU-1000HXJPのパッケージ内容。筐体左のバッグに、電源ケーブルがまとめて入っている。

  • CMPSU-1000HXJPのスペックラベルに注目。「+12V1」と「+12V2」の表記がほかとは違った形式になっている。これはデュアルトランスフォーマ設計になっているためだ。

  • CMPSU-1000HXJPは電源ケーブルが着脱式、しかも数が多いので筐体にコネクタがズラリと並ぶ。なお青いコネクタは、6+2ピンのPCI Express電源用である。

  • 基本的、最低限の電源ケーブルと、2本の6+2ピンPCI Express電源は、電源本体に固定されている。

  • 付属するモジュラーケーブル。青いコネクタのケーブルには、EPS/12V電源ケーブルが含まれている。

  • 電源の2次側にある、アルミ固体電解コンデンサ。電源ユニットで採用されているのは珍しい。ほかのコンデンサも150℃定格、日本製である。

 冷却用の電動ファンは、他のモデルと同様、2ボールベアリングタイプで、口径は140mmとなっている。また、内部のヒートシンクはアルミ製で、放熱に十分配慮した形状と取り付けを実現している。もちろん電動ファンの回転数は、温度に応じて自動的にコントロールされ、十分な冷却と同時に高い静音性も実現している。

 1000Wクラスの大容量電源ユニットで気になるのは、その筐体サイズだ。確かにCMPSU-1000HXJPはやや大きめな筐体になっているが、モジュラーケーブルであることを考えると、極端に大きな訳ではない。その内部に高機能をぎっしり詰め込んだ大容量電源ユニットとしては、標準サイズと言っていいかも知れない。

 なお、他のモデルと同様、このCMPSU-1000HXJPもメーカーの自信を示す5年間保証、そして平均故障10万時間となっている。

  • 2ボールベアリングタイプの140mm角電動ファンが搭載されている。信頼性が高く、寿命も長い。

  • CMPSU-1000HXJPとCMPSU-750TXJPのサイズ比較。数値的にはCMPSU-1000HXJPの奥行きが200mm、CMPSU-750TXJPの奥行きが160mmである。

  • 実際にSolo Blackに搭載した状態。確かに奥行きは長めだが、前方の光学ドライブとの間隔も十分あり、使用上なんら問題はない。

  • CMPSU-1000HXJPの内部。パーツがぎっしり詰まっているという印象だ。特にアルミ製ヒートシンクの占めるスペースが大きい。

  • 同じ構成のパーツが2組入っているように見える。これがデュアルトランスフォーマ設計ということだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]