[レビュー]どう進化した?新myloに迫る--ソニー「mylo COM-2」

ソニー
COM-2/W
内容:ソニーのパーソナルコミュニケーター「mylo」は、当初米国の大学生をメインターゲットとして登場したコミュニケーション端末だ。今回、基本のコンセプトは変わらず、さらに進化した「mylo2」が登場した。何が新しくなったのだろうか。

液晶の大型化でより見やすく、使いやすく

  • 新しく進化したmylo2。従来通りブラックモデルも用意される

 mylo2は、スライド式のキーボードを備えるPDAのような外観のツールで、日本ではウィルコムのW-ZERO3シリーズやイー・モバイルのEM・ONEといった製品で一般的なスタイル。閲覧の場合はキーボードを収納してコンパクトに使い、いざ文字を入力するときは端末をスライドさせてフルキーボードを使う、という形になる。

 こうした基本的な使い方は変わらないが、mylo2では初代モデルに比べて本体はやや大型化。初代が123(W)×23.9(D)×63(H)mm、150gだったのに対し、mylo2では130.8×20.7×64.6mm、193gになった。全体的に大きくなっているが、厚みだけは3mmほど薄くなっているのは見逃せないポイントだ。

  • 初代mylo(下)とmylo2。並べてみると大きさの差は歴然としている。ただ、丸みを帯びた初代のデザインと比べ、シャープな印象のスタイルになっているので、それほど大きくは感じない

 ボディが大型化した最大の理由が液晶の大型化だ。従来は320×240ドットの2.4型液晶だったが、今回は3.5型800×480ドットと大型化・高解像度化している。液晶の見やすさははるかに向上しており、明るさも十分だ。

 液晶には最近はやりのタッチパネルも搭載。ソニーはデジタルカメラでも積極的にタッチパネルを利用しているため、タッチした際の反応も快適で、使いやすさも大幅に向上している。画面に直接触って操作できる使いやすさは、試してみないとわからない快適さだ。同梱ストラップにスタイラスペンも付属しているが、そのまま指でタッチすると手軽でいいだろう。

 全体的に大型化したため、キーボードにも多少の余裕ができ、打ちやすさが向上している点も大きなメリットだ。初代には(なぜか)なかったキーボードバックライトが追加され、暗所でのキーボード入力も簡単になっている。

 相変わらずキーストロークの少ないキーボードで、数字や記号の入力に[Num][Sym]キーを併用しなければならないなど、多少特殊なキー配列は気になるところだが、PC並みの高速入力を求めなければ、キーボードがあるとないとでは入力の手間は大幅に異なるし、コンパクトにうまくフルキーボードを収めたと思う。少なくとも、初代よりキーボードは打ちやすくなった印象だ。

  • キーボードサイズも全体的に大きくなった。配列に関しては大きな違いはないが、細かく変更されており、使いやすくなった印象。初代では下部にあった音楽制御キーがキーボード部に移されているのもポイント

  • 本体上部。ヘッドホンジャックやUSB端子に加え、カメラボタンが新設された

  • 本体左側面。電源スイッチと無線LANスイッチも新しくなった。初代はややおもちゃチックなスタイルだったが、大人でも持ち歩ける端末に仕上がった、という感じ

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