「マスコミ四媒体」はもう死語!
広告業界側からの見え方だけでなく、広告主や媒体社、そしてユーザー側からの視点で見るために、資料を元にグラフをいくつか加工してみました。
マスコミ四媒体とネット、プロモーションメディアと大きく大別されています。
しかし、シェアを元に色分けするとこんな感じになります。
(
リンク »)
このシェアを見るだけでも、「マスコミ四媒体」別という発想そのものが、もう死語に近いのかもしれません。
近い将来、「マスコミ四媒体」は、ウィンドウズの「Cドライブ」や米国テレビの「三大ネットワーク」と同義語になっているかも(笑)。
プロモーションメディアの市場が、2兆6,272億円39.3%もあるからです。
新聞広告8,276億円の激減もありましたが、新聞をメディアとして使う、「折込」がプロモーションメディアとして6,156億円あります。
つまり新聞メディア関連は、1兆4,432億円もあるのです。さらにポスティングメディアとしてDM 4,427億円も加算すると、
新聞+折込+DM=1兆8,859億円となり、テレビ広告費1兆9,092億円に匹敵します。
そういう意味では、ポスティングメディア市場とかのクロス集計も大きなビジネスチャンスとして、考えられます。
その市場に、携帯メディアや薄型ディスプレイとPCをHDMIで結び、行動ターゲティングでアドネットワークの配信などと未来の端末サービスをインターネット技術で想定するのもCNET読者的にはありでしょう。
ポスティングされたメディア市場が、テレビと同等にあるのですから、ネット配信でテレビや携帯に送り込む、「巣ごもりメディア」やアウトドアの「アイボールキャッチメディア」などとカテゴリーは無限に考えることができそうです。
そこで今回の資料をクロスメディア広告として集計してみたのがこのグラフ
(
リンク »)
もはやマスメディアであるとか、プロモーションメディアであるかは広告主やユーザーにとっては、関係がなくなっています。
ゆえに、「マスコミ四媒体」発想は死語である。と考えたわけです。
広告主にとっては、この中のメディアをどのようにターゲット層に合わせてミックスしていくのかが重要でしょう。
そして、ユーザーであるボクたちは、これらのメディアでどのような購買行動を取っているのかを認識しておく必要があります。
視聴率やPV数やCPCだけではなく、ユーザーの購買行動率をクロスメディア集計で測定する必要がありそうなのです。
加藤さん
(
リンク »)
がおっしゃるように、今年の広告費はかなりヤバくなりそうですが、このグラフを見てください。
(
リンク »)
なんだか景気の潮のビートのようです。
悲観的にならずに、景気の潮目を2011年に見据えて、中長期的な視野の投資が必要かもしれません。
そして2009年は、ネット広告がどれだけ、プロモーションメディアの市場へ食い込めるかの投資の年であると思います。
CNET JAPANブログにも、この件について、書かせていただきました。
(
リンク »)
2009-02-26 12:05:34