CNETパネリストが振り返る2009年

2009年12月27日 16時00分

 いろいろなことがあった2009年も残りあとわずかです。CNET パネルディスカッションの1年間のお題を見返してみると、パネリストの皆さんには本当に多くのトピックにご意見を寄せていただきました。2010年もよろしくお願いします。

 さて、2009年のIT業界における3大ニュースを選ぶとしたらどんなものが思い浮かぶでしょうか。皆さんの意見を聞かせてください。読者の皆様もぜひコメント欄でご参加ください。


  • 村松竜
    村松竜さん (ジェネラル・パートナー)
    Facebook、GREE、Gyngaの急成長、その背景にある非インターネット化と非オープンなソーシャル化。
    「残念発言」が象徴した2009年のインターネット。
    Web(もちろんケータイも含む)が残念なのではない。現実社会それ自体が残念に思えるだけである。ただしある人(特にキャズム左の住人)から見て残念なことは別の人からみて残念とは限らない。すごい量の残念なモノの中から、次世代のカルチャー・文化・文芸や世界レベルのコンテンツが誕生してくることも歴史が証明している。
    インフラレベルの向上、参加者の増加でWebがますますインフラになることにより、これまで乗っていなかったあらゆるコンテンツやコミュニケーションがWeb上に流れ込んできている。
    Webで動画をだらだら見ることは何の生産性向上ももたらさないように見える。しかしそれは戦後一貫してテレビ産業が提供してきた時間消費提案であり、中には文化度の高いものや世界級のコンテンツも生まれてきたではないか。
    テレビが発明した今世紀最大のビジネスモデルである、フリー+広告による時間消費と製品消費。
    それがどっとWeb上に流入してきているのである。
    しかしWeb上に乗ることによって20世紀よりも恐るべきことは沢山起こる。お茶の間(というのも死語になるが要は閲覧者)同士がつながり、その相互交流自体がコンテクストとしてコンテンツ化、時間消費スタイル化していく。オリジナルコンテンツ以上に価値を持つ場合もある。
    そのまま何かを検索したり、クリックしたり、消費したり、共有したり、クレームしたりと、next actionがシームレス化することによりマーケティング活動が変容していく。この流れはますますマス化していくだろう。
    2010年代へと続く最後の年がその元年になったと感じる。
    2009-12-30 18:25:19

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