オリンパスは3月4日、オリンパスの春のデジタルカメラ新製品を一堂に集めたプレスイベントを開催した。
オリンパスイメージングの代表取締役社長である大久保雅治氏は、「OLYMPUS PEN E-P1(E-P1)は2009年のヒット商品にもなり、もっとも話題を提供できたデジタルカメラと自負している。ミラーレス一眼は大きな市場を見込めるという確信を抱いている」と語った。
E-P1は、オリンパスとパナソニックが策定した新規格「マイクロフォーサーズ」を採用したデジタルカメラだ。ミラーレス構造により、従来の一眼レフカメラよりも大幅に小型化することに成功した。3月5日には、OLYMPUS PEN E-P2に続き、さらに小型化した「OLYMPUS PEN Lite E-PL1(E-PL1)」を発売する。
同社のアンケート調査によれば、コンパクトデジタルカメラのユーザーは、デジタル一眼カメラには興味があるが、「ボディサイズが大きい」「重い」「使いこなせそうにない」という不安が多く上がっているという。
「各社、できる限り簡単にしようとしているが、操作にはさまざまな専門用語が出てくることが多く、難しい印象は拭えていない」(オリンパスイメージング取締役 イメージング事業本部長 中嶋正徳氏)と分析する。
E-PL1では、ライブビューを見ながら直感的に操作できる「超簡単操作ライブガイド」を搭載。これまでのレンズ交換式カメラで使われてきた「ISO感度」「露出補正」「絞り」といった専門用語をなくし、「鮮やかさを変える」「色合いを変える」「明るさを変える」「背景のぼけを変える」など5つのメニューに沿って操作することで、専門用語を知らなくてもユーザーのしたいことを実現できるようにしたという。
「(E-PL1は)現在コンパクトカメラを使っている人が持つ“難しい”という壁を取り払えるもの。成熟市場を迎えている一眼市場を拡大させ、そのカテゴリでリーディングカンパニーを目指す」(大久保氏)と自信を見せた。
一方で、ソニーも小型一眼デジタルカメラを発表するなど、ミラーレスの小型デジタル一眼カメラ市場は2010年も注目を集めそうだ。この点について、「他社からも出てくるのは喜ばしいこと。それによって市場は活性化するのではないかと期待している。他社のフォーマットははっきりしていないが、われわれ(マイクロフォーサーズ)とは違うのではないか。小型軽量化に適しているのはマイクロフォーサーズ陣営だと思っている。小型軽量化をもっと進めて差別化していきたい」(中嶋氏)と語った。
PENシリーズのCMキャラクターを務める宮崎 *あおいさんも登場。モロッコに撮影に行った時のエピソードや写真などを披露し、「旅を楽しくしてくれるカメラで、なんでもない日常をおもしろくしてくれる。いい思い出をたくさん残してほしい」とアピールした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス