電子書籍ビジネスの自社ハードウェア以外への展開に取り組んでいるAmazon.comは米国時間2月18日、スマートフォン「BlackBerry」用の「Kindle」アプリケーションをリリースした。
Amazonは、オンラインの書籍販売から事業をスタートし、エレクトロニクスなどその他の小売分野にも進出してきた。そして、同社は電子書籍端末のKindleで自社のルーツへと回帰した。もっとも、Amazonは最近では、Kindleアプリケーションを拡大し、「iPhone」「iPod touch」「Windows」コンピュータで書籍を閲覧可能にしている。顧客は、書籍を閲覧する権利を購入すれば、どの機器でもその本を読むことができる。
そしてこのたび、Kindleアプリケーションの対応機器に、BlackBerryフォンも加わることになった。Amazonによると、さらにAppleの「Mac」や「iPad」も近々これに加わることになるという。AmazonはAndroidフォンのサポートについては声明で言及しなかった。
「2009年に『Kindle for iPhone』アプリをローンチして以来、同じようなことをBlackBerryでもできないかという問い合わせが相次いでいた。今日はその希望にこたえることができて大変うれしい」とAmazonのKindle担当バイスプレジデントであるIan Freed氏は述べている。
電子書籍市場は何年にもわたって日の目を見ずにいたが、このところ急成長している。そして、その一翼を担ったのがKindleである。しかし、もはやKindleが市場を独占しているわけではなく、Barnes & Nobleなどの専用の電子書籍端末や、電子書籍機能を数ある機能の1つとして売り込むAppleの近々発売されるiPadが存在する。
Amazonの「Kindle for BlackBerry」サイトによると、Kindleアプリケーションに対応するBlackBerry端末は「Bold 9000」「Bold 9700」「Curve 8520」「Curve 8900」「Storm 9530」「Storm 9550」「Tour 9630」となっている。
この無料アプリケーションでは、Amazonのカタログを参照でき、書籍の購入前に冒頭部分を読むことができる。本はフルカラー表示され、しおりをはさむような機能もあり、その個所をさまざまな機器間で同期することもできる。ただし、Kindle機器やiPhoneおよびiPod touch用アプリケーションには書籍に注釈を記入する機能が備わっているが、BlackBerry用アプリケーションでは新しい注釈をつけることはできない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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