インターコムは7月15日、「Windows XP」専用のユーティリティソフト「SuperXP Utilities 7」を7月31日から販売開始することを発表した。店頭でのパッケージ価格は7140円(2ライセンス付き)、同社オンラインショップ「インターコムダイレクト」でのダウンロード版の価格は1ライセンス3980円となっている。
XP専用のユーティリティソフトの最新版となるSuperXP Utilities 7に追加された新機能としては(1)デフラグツールの搭載、(2)アプリケーション起動の高速化、(3)通信の最適化、(4)インク節約ツールの搭載――などがある。
(1)は、PCの性能低下につながる最大の要因の一つとされるファイルの断片化に対応するものであり、有名なデフラグツール「Diskeeper」のシリーズ製品である「Diskeeper 2007 home」を搭載している。性能低下につながるもう一つの要因が不要ファイルの蓄積とされるが、今回のSuperXP Utilities 7には、前版に搭載されていた「ワンクリック全自動クリーナー」の機能も強化している。
(2)のアプリケーション起動の高速化では、Microsoft Officeやブラウザなど11種類のアプリケーションの起動を高速化しているというもの。(3)の通信最適化は、MTUやRWINといった設定をブロードバンドに最適化するというもの。XP発売当時の2001年では、FTTHや40Mbps以上のADSLがそれほど普及していなかったが、現在ではそうした通信環境が一般的になっている現状を踏まえて今回新たに搭載した。
(4)のインク節約ツールは、日本国内では定番とされる「inksaver2」。インクジェットプリンタの使用インクを最大で75%カットできるという。inksaver2を1年間利用する場合、どれだけ節約できたかを試算できる機能が付属しており、コスト削減効果を具体的な金額として確認できる。搭載されているinksaver2は単体で販売されているものと同等の機能になっている。単体で販売されているinksaver2のパッケージ版が3990円であることを考えると割安と同社は説明している。
今回のSuperXP Utilities 7は、現在普及しつつあるネットブックへの対応が考慮されている。ネットブックはハードディスク(HDD)の容量が通常のPCより少ないため、効果の高い機能だけを選んで導入できる「コンパクトインストール」ができるようになっている。コンパクトインストールで導入できなかった機能は別途後からインストールできるようになっている。
ネットブックはCD-ROMドライブが標準で搭載されていないことを踏まえて、専用ウェブサイトからインストールできるようにもなっている。また、ネットブックは“セカンドマシン”として利用されていることを踏まえて、パッケージ版には2ライセンスが付いている。
7月31日から販売開始となるSuperXP Utilities 7についてインターコムでは、安価なネットブックや長期間愛用されているXP搭載PCに起こりがちな性能低下を解消するため、XPの延長サポート期間が終了する2014年まで快適に使用できるように、さまざまなユーティリティツールを搭載したと説明している。
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