2009年最も話題になっている新しいノートPCの1つはDellの「Adamo」だ。ハイエンドの超薄型13インチモデルで、価格は1999ドルから。デザイン感覚は「MacBook Air」や「HP Voodoo Envy 133」と共通するものがある。
Dellは、Consumer Electronic Show(CES)2009で思わせぶりにしたが、米国時間3月17日よりAdamoのオンライン販売を開始すると公式に発表した。われわれは、実際に体験しようと試作品を手に入れたので、第一印象をお伝えする。
一見して、AdamoはDellの最近のノートPCのデザインとはまったく異なっている。アルミニウムケースのユニボディ構造で、現行の「MacBook」シリーズと似ている。紹介するのは、ブラック(Dellでは「オニキス」としている)だが、ホワイト「パール」モデルも販売される。ふたを開けて、その内側とキーボードトレイをみると、ヘアライン仕上げのメタル部分と指紋が付きそうな光沢のある部分に分かれている。
厚さは約0.65インチ(約1.65cm)で、Dellは世界で最も薄いノートPCだと主張する。確かに薄いが、MacBook Airとそうは変わらない。真の「最薄」の座の解釈は自由だ。先が細くなっているMacBook Airの方が最も狭い個所だと薄く、最も幅広い個所ではわずかに厚い。いずれにしても、両方とも非常に薄い。
Adamoを持ち上げて、重く感じたことに驚いた。4ポンド(約1.8kg)を少し下回る重さは確かに軽量だが、そのサイズから3ポンド(約1.3kg)のMacBook Airに近い重さを予想していた。
Dellは、Adamoを「高級志向のコンシューマーに向けた高級ブランドデザインのノートPC」として売り込んでいるが、現在の経済環境やそれに伴う低価格のネットブック市場の成長を考えると、時勢に合っているとは思えない。残念なタイミングかもしれないが、Adamoのような製品は概して、コンセプトからリリースまで数年に及ぶ長期の生産サイクルを持つものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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